平成28年11月28日
四国電力株式会社

平成28年11月 社長定例記者会見の概要

 平成28年11月28日、佐伯社長が今年を振り返り、「伊方3号機の再稼働達成」「伊方1号機の廃止」「電力の小売全面自由化のスタート」について説明いたしました。

【伊方3号機の再稼働達成】
 ここ数年来、当社にとって、伊方3号機の再稼働は、経営の最重要課題でありました。千葉前社長時代からの悲願であった、この大目標の達成にあたっては、直接、国の審査や安全対策工事などに汗を流してきた原子力・土木建築部門のみならず、電力の安定供給を支え続けてきた火力部門をはじめ、当社グループが一丸となって努力を積み重ねてきました。そうした努力がようやく実を結んだものでありまして、手前味噌にはなりますが、私自身、3号機再稼働への歩みを振り返り、この四国電力という会社のチームワークの素晴らしさを、経営トップとして誇りに感じたところであります。
 3号機の再稼働は、こうした社員の頑張りもさることながら、それ以上に、愛媛県や伊方町をはじめとした地域の皆さまのご理解とご協力なくしては、成し遂げられなかったものであり、改めて心から感謝を申し上げたいと思います。
 この度の運転再開は、これまでも申し上げておりますとおり、決してゴールではなく、伊方発電所の新たなスタートであり、ここに至る5年間において得られた貴重な経験を活かしながら、今後とも、安全確保を最上位に置き、原子力発電としっかりと向き合ってまいりたいと考えております。


【伊方1号機の廃止】
 一方で、3月には、約38年間にわたり、四国地域の安定的かつ低廉な電力供給を支える基幹電源として、その役割を果たしてきた伊方1号機の廃止という苦渋の決断をしました。
 愛媛県や伊方町をはじめ、発電所建設の計画段階から数えますと、約半世紀の長きにわたり、関係者の皆さまには多大なご尽力を賜りましたし、また地域の皆さま方には、様々な形でご協力をいただきました。私どもとしましては、そうした皆さまへの感謝の思いを忘れることなく、これからの廃止措置に着実に取り組んでまいる所存であります。


【電力の小売全面自由化のスタート】
 4月には電力の小売全面自由化が幕を開け、本格的な競争時代に突入しました。
 事業環境が大きく変化する中にあっても、当社の事業基盤はこの四国の地であることに変わりなく、「低廉で良質な電気を安定的にお届けすることで地域の発展に貢献する」という基本的使命は、いささかも変わることはありません。
 来年以降、四国地域においても、競争環境がさらに厳しくなることが確実視されますが、お客さまに選択いただくうえでは、料金面での競争力に加えて、お客さまニーズにお応えできる魅力あるサービスをご提供できるかどうかが大きな鍵を握ると思っています。サービス力の優劣は、お客さまの生活感覚をいかに敏感に汲み取ることができるかの「知恵比べ」でもあり、当社としては、社員全員の参画のもと、多面的にアイディア出しを行い、お客さまにご満足いただけるサービスの提案に努めてまいりたいと考えております。
 一方で、首都圏などでの域外販売についても、これまでの実績や経験を活かしながら、さらなるお客さま獲得に向けて営業活動を強化していきたいと考えております。




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