ライト&ライフ5月号
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 電気は、需要(使われる量)と供給(つくる量)を常に一致させておくことが必要です。需給のバランスを調整するため、本川発電所では、需要が少ないとき、余った電気を使って上池に水を汲み上げ、蓄えます。一方、需要が多いときには560mの落差を利用してその水を流し、電気を作ります(左図参照)。このように、本川発電所はまるで大きな蓄電池のような役割を果たしているのです。 現在、太陽光発電の急速な普及拡大に伴い、特に昼間の需給バランスを保つことが難しくなっています。そのため、水を汲み上げる揚水運転を主に天気の良い日の昼間に行っています。 例えば、昨年の5月5日(こどもの日)には、快晴のため太陽光の発電量が増え、一時的に、供給が需要を大きく上回る状態になりました。そこで、電気を使って揚水運転を行うことで、需給のバランスを保ちました。また、汲み上げた水は夜間などに流して発電し、エネルギーを無駄なく最大限活用しました。太陽光発電の普及を支える本川発電所~オーバーホールで信頼度向上~発電所ポンプ水車と発電機余った電気で水をくみ上げ電気が足りない時に水を流して発電下池上池16121824(時)昼間、太陽光発電でつくった電気で水をくみ上げておく上池から下池に水を流して電気をつくる太陽光発電揚水発電需要火力風力水力 高知県いの町にある本川発電所は、昭和57年(1982)に運転を始めた、四国で最も大きい水力発電所です。 「揚水発電所」と呼ばれるタイプで、発電所の上部と下部に設けた2つの池の間で、水を流したりくみ上げたりできる、少し変わった特徴を持っています。 今回は、本川発電所の役割と、その機能を維持し、末永く活用していくために行ったオーバーホールの様子をご紹介します。発電機の主要部「回転子」の吊り込み作業。約510トンもの重量がある四国の電気を調整する大きな蓄電池揚水発電所の活用イメージ春の休日(2018年5月5日)の需給バランスイメージ11

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