ライト&ライフ2月号
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松山市オリジナルの新しい「ことばの文化」を発信 松山市で「ことば」作品を活用したまちづくりが始まったのは平成12年、グラフィックデザイナーや俳人、アーティストなど17名の市民で構成された「松山21世紀イベント協議会」の設立がきっかけだ。協議会は行政に対して、「ことばのちから」をキーワードに、歴史や文化を生かしたイベントを提案。「当時は、家庭崩壊や少年犯罪、いじめなどが社会問題化した頃です。こうした問題が起こる原因の一つに、コミュニケーション不足があると考えて、『松山市から人と人の心をつなぐような温かいことばを発信しよう』と松山市も協議会の提案を受け入れて、イベントを実施することになりました」と話すのは、松山市総合政策部文化・ことば課の大石和可子課長。そして「21世紀に伝えたい、残したい、大切にしたいことば」というテーマで作品を募集。海外を含む全国から約1万2,000点の作品が寄せられた。 集まった「ことば」作品は、どれも飾り気がなく、素直に松山市の魅力を伝えたり、人にエールを送ったり、どこかユーモアを感じさせるものであった。俳句とも、小説とも違う、これは松山市オリジナルの「ことば文化」だと手応えを感じた関係者たち。作品はイベント時に商店街などに掲示され、多くの市民の目に触れ、話題となった。 やがて「この事業を継続していこう」という気運が高まり、平成15年に「ことばのちから実行委員会(以下:実行委員会)」として事業を続けていくことが決まった。実行委員会は、平成16年にも松山市内の小・中学生を対象とした「ことば」募集を行い、このときには7,800点以上の作品が寄せられた。さらに平成22年には「絆」をテーマに、3回目の「ことば」募集を実施。全国から新たに1万2,200点の作品が集まった。中でも松山市民からの応募は半数以上にも及んだという。松山市役所ロビーに大きく掲げられた「ことば」作品松山城へ登るロープウェイも、「街はことばのミュージアム」になっている市民や観光客もよく利用するロープウェー商店街のタペストリー松山市総合政策部文化・ことば課の大石和可子課長(左)と実行委員会の五百木幸子委員長実行委員は、マスコミ関係者や福祉団体の職員、役者、飲食店経営者など職業もさまざま。定例会では熱い議論が交わされている3

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