ライト&ライフ2月号
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日常で「ことば」と出会える 「街はことばのミュージアム」松山空港の階段に掲示された「ことば」作品。華やかなデザインにより、目をひく工夫がなされている日常の中の気付きをイメージさせるリフト下の「ことば」 集まった「ことば」作品をどのように活用していくのかについて、議論を重ねた実行委員会。そんな中、ある委員から「松山市全体をミュージアムとして捉えて、『ことば』を常設展示してはどうか」という意見が出された。そのアイデアから生まれたのが「街はことばのミュージアム」プロジェクトだ。「路面電車には、通勤や通学で目にしたときに元気が出る『ことば』を直接ペイントし、松山城のリフト下やロープウェー商店街には、観光客に松山市の魅力を伝えたり、故郷を感じてもらえる『ことば』をタペストリーで掲げたりしました。それぞれの場所にふさわしい作品を選ぶことにも知恵を絞りました」と話すのは、実行委員会の五い百お木き幸ゆき子こ委員長。その後、松山空港や松山観光港など掲示場所を増やし、市民や観光客に、ふとした瞬間に「ことば」の文化を感じてもらうことができるようになった。 市民からは「落ち込んでいたとき、電車に書かれた『みんな誰かの宝物。』ということばを見て元気づけられました」という声が寄せられたこともある。まさに「ことばのちから」を感じさせるエピソードだ。 こうした実行委員会の取り組みは、総務省が主催する「平成27年度ふるさとづくり大賞」を受賞するなど、高い評価を受けている。観光資源を核としたまちづくりに取り組む事例が多い中、「ことば」そのものを資源として捉えた点が画期的であると高く評価されたのだ。近年はその活動を参考にしたいと、全国の自治体の視察も増えている。リフトの支柱には、その先に作品掲示があることを知らせるユーモラスな案内板を掲示「ふるさとづくり大賞」の賞状。このほか、実行委員会は「グッドデザイン賞2013」も受賞した2020.024

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