ライト&ライフ2月号
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 現在、実行委員会は、新しい取り組みとして「ことばのコ・バ・ト・」プロジェクトを推進している。「これまで、実行委員会が主体となって取り組んできた『ことば』作品の活用を、市民や企業、団体に委ねようというプロジェクトです」と五百木さん。自社をPRする手段として「ことば」作品を使用すれば、企業のイメージアップの一助にもなるのではないか。しかも、よりたくさんの場所で「ことば」に出会えるようになり「ことばのミュージアム」が賑わう…というのが狙い。すでに「あなたを支える人がいる。あなたが支える人がいる。」は介護施設、「いろんな子 いっぱいおってかまん! かまん!」は幼稚園、「そんなポンコツなあなたがだーい好き!」は中古車販売店と「ことば」作品が導入されており、目にした人からの評判も良い。「ことば」が松山市のそこかしこで「コ・バ・ト・」のように羽ばたき、市民らの癒しになってほしいというのが実行委員会の願いだ。令和2年には、20周年を迎える「ことばのちから」の取り組み。これからも目が離せない。 介護福祉施設を経営する有限会社ノリテックの今井典子さんは、往来に面した建物の壁面や社用車に、「ことば」作品を掲示している。「私たちは人生の先輩である高齢者の皆さんのお世話をしていますが、日々、ことばの大切さを痛感しています」。忙しい毎日では、余裕を無くしそうになることも多々あるが、そんなとき、「ことば」を見ると気持ちを新たにすることができるのだという。「私はたくさんの作品の中でも『あなたにとって他人でも、みんなだれかのだいじな人です。』というのが大好き。このことばのおかげで、辛いときに心が救われ、自分たちの仕事に誇りを持つことができました」。道ゆく人の心にも、この「ことば」が響いたらうれしいと今井さんは考えている。 「ことば」作品からは、松山市民の愛唱歌も生まれた。芥川賞作家で音楽家の新井満まんさんが、作品の一つ「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」からイメージを膨らませて、松山市で生まれ育った女性を主人公にした歌詞を創作し、楽曲『この街で』を制作したのだ。ゆったりとしたメロディに乗せた愛情あふれる歌詞は老若男女の心に響き、市民の愛唱歌となっている。モチーフとなった「ことば」作品は松山市役所(3P)に、新井さんが創作した歌詞は松山市総合コミュニティセンター(1・2P)に展示されている。「ことばのコバト」事例紹介松山市民の愛唱歌も誕生■松山市ことばのちから 実行委員会事務局 (松山市総合政策部文化・ことば課内)愛媛県松山市二番町4-7-2089-948-6952http://www.kotobanochikara.net「ことばの大切さを意識することができます」と話すノリテックの今井典子さん(右)とスタッフの玉田奈緒美さん『この街で』のCDブック働く人も道ゆく人も元気づける!広がる! 「ことば」作品「ことばのコバト」プロジェクトの認知度向上のために、制作したノベルティグッズの数々社用車にペイントした「ことば」は、どれも今井さんが選んだもの2020.026

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