ライト&ライフ9月号
7/16

映画に登場した砥部焼の聖火台。砥部焼伝統産業会館横にあり自由に見学可能白石久美(大西陶芸)日本工芸会正会員、1級陶磁器製造技能士(絵付け)。イッチン(※3)、染付け、彫刻、象嵌(ぞうがん※4)など多様な絵付け技術を発揮した作品で人気。山田ひろみ(きよし窯)伝統工芸士、愛媛県無形文化財(砥部焼)保持者。道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)、愛媛県立とべ動物園の陶板壁画なども手がけている。大西三千枝(大西陶芸)結婚を機に、義父が立ち上げた大西陶芸で働き始める。デザインと絵付けを専門とし、幼い子が安心して楽しく使える「子ども食器作家」として活躍。佐賀しげみ(梅乃瀬窯)1級陶磁器製造技能士(絵付け)。グラフィックデザイナーを経て陶芸の世界へ。息子さんと共に窯を営んでいる。また「もえぎの」の店主として、砥部焼でのおもてなしを行っている。郷田裕佳子(atelier LUXE)砥部焼陶芸塾2期生。卒塾後、2003年(平成15)4月に開窯。エンボス(※5)加工やレースなどをモチーフとした、ファッションを楽しむかのような作風で人気。松田知美(すこし屋松田窯)教職を経て砥部焼陶芸塾に入塾。個人活動を経て、結婚を機に夫の窯にて作家として活動。主にデザインと絵付けを担当しており、愛らしい作風が好評。中川久留美(陶房くるみ)1級陶磁器製造技能士(絵付け)。砥部焼の窯元で16年間勤務後、砥部焼陶芸塾を経て独立。砥部焼マイスターの認定を受け、後進の指導にも当たっている。とべりて元一家の再生を描いたハートフルな物語。重要なモチーフになっているのが、砥部焼の聖火台だ。実はこの映画制作にも「とべりて」は、俳優陣への作陶指導、ロケ場所の提供、小道具づくり、炊き出しなど有形無形のサポートを行った。 ようやく映画が完成し、大きなPRとなる…と喜んだ矢先、コロナ禍を受けて、映画公開が無期限の延期となった。自分たちではどうしようもない決定に、肩を落とすメンバーたち。「最初は落ち込んだけれど、みんな前向きな人ばかりだから、目の前の仕事に集中しようとなりました」と山田さん。 今年5月、ようやく映画は公開され、「とべりて」も関連イベントのサポートに汗を流した。今は「ロケ地巡りなどで砥部町を訪れる人を喜ばせるおもてなしを」と、視線はすでにその先を見据えている。 陶里にしなやかな風を吹かせた「とべりて」。彼女らが描こうとする未来に、これからも注目したい。愛媛県のキャラクターのピンバッジは、「とべりて」のオリジナル商品(※3)イッチン…筒で粘土などを絞り出す技法 (※4)象嵌…模様を刻み、そこに金や銀などを流す技法 (※5)エンボス…凸凹で模様を表現する技法「とべりて」のマグカップを7名さまにプレゼント2021.096

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る