ライト&ライフ12月号
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■ロハス企業組合 ※どい黒糖を販売愛媛県四国中央市土居町入野135-50896-77-4150営業日/金曜日https://www.lohas-shikoku.com組。ロハスの舵取り役として、大広千ち昭あきさんが代表理事に就任した。大広さんは定年退職後に余暇を生かすためにロハスに参加。現役時代に営業職に就いていた大広さんにとって、農業も製糖も初めての体験だった。「黒糖は、私にものづくりの面白さを教えてくれました」と話す。 それまで「黒糖を作る」ことが目的であったロハスだが、代表理事となった大広さんは「製糖を産業として一本立ちさせる」ことを目標に掲げた。そのために取り組んだのが、愛媛県内の食品製造業者に原料として黒糖を使ってもらうこと。「事業者への安定した販路を確保したい」と考えたのだ。 現在、ロハスの黒糖は、四国中央市「G.B.C KIRIYAMA BASE(キリヤマベース)」のチョコレート、伊予市「やま弥フードサービス」の黒糖プリンに使われている。また県内の酒造会社2社からも、「糖蜜(黒糖の仕上がり前の液状のシロップ)を使ったラム酒を作りたい」と声が掛かった。松山市の水口酒造では、今年11月に「道後ラム酒」の販売を開始。内子町の天神村醸造所もラム酒の試作を進めている。 「甘党だけではなく、左党(酒を好む人)の口にも、黒糖が入るのが面白いですね」と大広さんは顔をほころばせる。 大広さんの構想はこれに止まらない。サトウキビの搾りかすを紙の原料にしている国があると聞き、「四国中央市は製紙のまち。これで紙を作ることができれば面白いのでは」と考えている。ただ、現状は人手が足りず、なかなか具体化できないのが悩みの種だ。 昨年、BtoB(法人向けビジネス)に力を入れるロハスに、香川至土居IC11松山自動車道伊予土居駅JR予讃線ロハス企業組合暁雨館小富士小土居高やまじ風公園128128これからの目標は産業としての一本立ち14/ロハスの畑はサトウキビに紐かけをしない。沖縄県などの栽培に近い手法15/製糖工場ではまず、葉を落としたサトウキビを搾汁機にかけてジュースを搾り出す黒糖媛三宝の名で販売350g 750円とうみつ液状。黒糖の仕上がりの一歩手前で釡から取り出す200g 640円和niBON黒糖から黒蜜を抜いて乾燥させたもの。パウダー状200g 640円黒みつ黒糖に水を加えて練り、抽出された水分120g 540円1415どい黒糖の種類「入野砂糖」「どい黒糖」※ロハス企業組合などで販売中各施設の営業状況、営業時間はHP等でご確認ください。撮影のためマスクを外している場合があります県高松市在住の若者から「ともに製糖を行いたい」と連絡が入った。「まず大切なのは継続すること」と大広さん。甘い話ばかりではない黒糖作りだが、天に向かって真っ直ぐに伸びるサトウキビのように、大広さんは明るい未来を信じて歩んでいる。「入野砂糖」と「どい黒糖」の商品詰め合わせを5名さまにプレゼント!2021.126

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