ライト&ライフ7月号
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トロッコ列車は、風を感じながら乗車できる爽快な列車。徳島線を走る「藍よしのがわトロッコ(以下:よしのがわ)」は、かつて別路線を走っていた車両を転用した。「ものがたり列車」は、JR四国の専属アテンダントがおもてなしをするのに対して、「よしのがわ」では「一般社団法人ツーリズム徳島」のスタッフが車内ガイドを担当。徳島弁を交えた素朴な語り口が味わいだ。車内の食事は駅弁。徳島県では  5長らく駅弁が途絶えていたが、前川さんらが交渉し、「よしのがわ」の運行に合わせて復活させた。下り列車は阿波尾鶏、上り列車は阿波牛をメイン食材としている。「阿波牛の駅弁は、料理店と徳島県立つるぎ高等学校の生徒さんがコラボして生まれた期間限定の新作です」と前川さん。高校生の力は車内販売のお菓子でも発揮されており、徳島県立城西高等学校食品科学科は、無添加のクッキーを製造。コロナ禍が終息すれば、学生による車内販売も検討しているという。吉野川を眺めながら走る、開放感満点の車両ガイドや駅弁にも徳島らしさを発揮藍よしのがわトロッコ吉野川と並走するエリアは、沿線随一の絶景ポイント。トロッコ列車ならではの開放感も魅力右上/マイクを片手に次々と見どころを紹介するガイド左上/高校生が作ったクッキーや鳴門金時使用のお菓子を販売下/徳島の名物で彩られた盛りだくさんの駅弁は、時期に応じて新作も計画。駅弁の最新情報はホームページ(「藍よしのがわトロッコ」で検索)で確認できる

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