観光列車のオリジナルグッズと須崎市安和地区の住民が開発した蜂蜜のリキュール1本をセットで5名様にプレゼントま6 「よしのがわ」は、吉野川が織りなすのどかな車窓風景が乗客を魅了している。阿波九城の一つである川島城、吉野川に合流する清流・穴吹川、名勝として名高い美み濃の田だ小お島し駅と貞光駅の間で、たくさん 「よしのがわ」でも各所でお手 「女性会の皆さんのことは社内の淵など、川面を吹き抜ける風をダイレクトに受けながら眺める景観は思い出深いものとなる。また「実際に乗車してみると、何気ない風景が印象に残ったという声も聞こえてきます」と松岡さん。ゆっくりとしたスピード、車道を見下ろすような位置から眺める景色は、映画を鑑賞しているような趣だ。振りが行われている。中でも運行から程なくして話題になったのは、の女性が、手ぬぐいや団扇を懸命に振る姿。つるぎ町太田地区のボランティアグループ「太田女性会」だ。「最初は私が一人で手を振っていたのよ」と話す会長の横田英子さんは今年94歳を迎えた。コロナ禍でグループが思うように活動できなかった時期、気付けば一人、また一人と横田さんとともにお手振りをする人が増えた。今では毎でも話題となり、そこを徐行区間にすることになりました」と前川さん。スピードを落とすとはいえ、列車を迎えてから見送るまでは10秒足らず。それでも乗客の笑顔を確認することはできる。列車が通り過ぎても、見えなくなるまで手回20人程度が参加している。を振り続けるメンバーたち。「今はお手振りが生きがい。こうやって、乗客の方と顔を合わせる機会がもらえて、感謝しているのよ」と笑う横田さん。車窓越しのコミュニケーションは、乗客と住民、その両方になくてはならないものとなっている。前川さんや松岡さんら職員は、こうした沿線住民のもとを訪ねて、一緒にお手振りをすることもある。 「よしのがわ」は、昨年末までに、運行日数100日で8,000人が乗車した。四国の観光列車のはしごを楽しむ県外からの列車ファンも目立つという。観光列車は、お接待の心が根付く四国らしい旅のコンテンツとして、多くの人を捉えている。お手振りに感謝し徐行運転で応える右/車窓から望む吉野川市の川島城は、1981年(昭和56)に復元された城郭型の建物中/吉野川の景観を満喫できるのは小島駅の周辺。澄んだ水面に雲が映り幻想的だ左/透明度の高さで知られる穴吹川。山並みとの調和が美しいTOPICS■お問い合わせ/JR四国(四国旅客鉄道株式会社)電話案内センター今春、「伊予灘」は、2両編成から3両編成へとリニューアルされた。初代のイメージを引き継いだ1・2号車に対して、3号車にはグリーン個室を新設。またサービスギャレー(調理スペース)を設けたことにより、温かい料理が提供できるようになった。車内Wi-Fiや各座席にUSBコンセントを設置。運行は土・日曜と祝日を中心に、松山駅・伊予大洲駅間、松山駅・八幡浜駅間を各1往復。右/列車から眺めた太田女性会。乗客からすればわずかな時間だが、その明るく熱心な様子が印象に残ると評判だ左/コロナ禍となり、お手振りは女性会の交流の場にもなっている下/「お手振りは元気の源」と笑顔いっぱいの横田会長撮影のためマスクを外している場合があります2022.070570-00-4592(8:00~19:00) 無休 https://www.jr-shikoku.co.jp2代目「伊予灘ものがたり」出発進行!地域の新たな魅力に出会う 観光列車の旅
元のページ ../index.html#7