R鳴門線道の駅くるくる なると11至徳島市内徳島自動車道 76J6 コロナ禍で、空港など交通の要所で販売していたピクルスの売り上げは激減。「このままでは事業が継続できない」というところまで追い込まれた齋藤さん親子だが、救世主となったのは「れんこんポタージュ」。価格を抑えていたことから地元の方が購入してくれ、2人を勇気付けてくれた。また「おうち時間」が増えたことでお取り寄せ需要が増加。インターネット注文が売り上げを支えてくれた。さらに追い風となったのは昨年4月に開業した道の駅「くるくるなると」。同施設から鳴門れんこんを使ったコラボ商品の開発を依頼され、れんこんを使った肉餃子を商品化。オープン後にはれんこんの惣菜なども製造している。 今、齋藤さん親子は新たな夢を追いかけている。それは「れんこんツーリズム」の創出。鳴門市のれんこん畑は、コウノトリの飛来地としても知られる。「それだけではありません。開花や葉の成長など、時々の美しさを見せるれんこん畑を散策し、れんこん料理を味わい、れんこんの葉を使ったアートを体験する。そんな楽しみを旅行者に提案したい」と瞳を輝かせる住子さん。現在はより安心できる製品を作るために、クリーンルームの整備も進めており、アフターコロナに向けて先の見通しは明るい。 家族の力を結集して、鳴門れんこんの可能性を追い求める人たち。その前向きな取り組みが、鳴門れんこんの未来を拓いていく。コロナ禍にも負けず親子で新たな挑戦へ1_「花れんこん」の看板商品。左が定番、右の「薬膳風味」には鉄分や葉酸などを含んだ木の実・棗(なつめ)を加えている。また味付けには薬膳によく使われている八角もプラス。より健康志向の方に好評だ2_住子さん(右)と彰さん(左)。加工品の開発により鳴門れんこんの付加価値を高めて、栽培農家を応援したいというのも2人の願い3_住子さんお手製のれんこん料理。新しい加工品の開発や「れんこんツーリズム」のおもてなしとして生かしたいと、日々レシピを研究中4_土中から顔を覗かせている先端の芽を「頂芽」と呼ぶ。これも無駄なく料理に使う5_住子さんは葉も無駄にせず、天日に干してアートの素材として活用している6_おこわのおむすびや弁当など、手軽に食べられるれんこんグルメも道の駅で販売予定だ7_道の駅のオープンに合わせて開発した加工品。「肉餃子」はシャキシャキとしたれんこんの食感がジューシーなあんのアクセントに。左は温めるだけの「れんこんポタージュ」■道の駅 くるくる なると徳島県鳴門市大津町備前島字蟹田の越338-1 088-685-9696営業時間/9:00~17:00定休日/無休 駐車場/有りhttps://www.kurukurunaruto.com撮影のためにマスクを外しています立道駅鳴門IC至鳴門駅鳴門JCT教会前駅金比羅前駅1228「食のテーマパーク」を謳い文句にした道の駅「くるくる なると」は、鳴門鯛や鳴門金時、鳴門わかめなど多種多様な鳴門名物に出会える施設。「それら一つひとつにスポットを当てて、ここにしかない加工品作りにも力を入れています」と話すのは、駅長の廣中将太さん。他の名物に比べて、やや地味なイメージのあるれんこんだが、スナックから飯の友までさまざまな加工品を用意。またレストランでは、れんこんをたっぷり使ったメニューを提供している。「この道の駅がれんこんの魅力に気づく場所になればうれしい」と願う廣中さんだ。鳴門ピクルス 花れんこんの商品詰め合わせを5名さまにプレゼント!Column2023.01-02食の宝庫・鳴門を知るなら「くるくる なると」へ鳴門れんこん物語
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