ライト&ライフ3月号
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特集1862年(文久2)、高知県中西部に位置する佐さ川か町で生まれた牧野富太郎は、日本の植物分類学の基礎を築いた人物。94年の生涯で約40万枚もの植物標本を収集し、国内の植物約8,000種類のうち新種や新品種など1,500種類以上を命名。日本の植物学を世界水準に高めた。また現在も研究者や愛好家にとって必携の書である『牧野日本植物図鑑』を刊行するなど、植物界に多大な功績を残している。こうした業績だけではなく、天真爛漫な人柄でも多くの人を惹きつけた富太郎。その生涯は波乱に満ちており、今年4月からは彼をモデルにしたNHKの連続テレビ小説『らんまん』が放映される。ドラマの撮影は高知県内でも行われた。 そこで、高知県内にある富太郎ゆかりの施設を訪ねて、偉業や人となりを探っていく。高知県)土佐の自然が導いた植物界の巨人 わ 1高知県立牧野植物園の中庭。ここには富太郎が命名した植物、植物図に描いた植物など約250種類を植栽している牧牧野野富富太太郎郎(

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