新規出店も続々!愛されるレトロ感 4 誘致活動も順調で、コロナ禍真っ只中の2020年(令和2)8月に「健ちゃん食堂」がオープン。その後ラーメン店や韓国惣菜店などの新しい店舗も参入した。「健ちゃん食堂」店主の大石健一さんは岡山市出身。「この商店街をよみがえらせたいというのが出店の動機」と話す。大石さんの地元である岡山市の北区問屋町は、卸売業の衰退から一時は空き店舗が増加。しかし20年ほど前から新規参入を積極的に受け入れたことで「お洒落なエリア」として再生した。「うみまち」もそんな風になればと、脱サラして飲食店経営に挑戦したのだ。 「お金をかけずに取り組んだ宣伝も効果的でした」と事務局の角野さん。それはSNSの活用だ。店主やお客さまが発信をする際、「うみまち商店街」のハッシュタグ(#)を付けてもらった。その投稿を見た人に、商店街の名が印象付けられ、新たな集客に結びつけることができたのだ。昨年開催された瀬戸内国際芸術祭も人気の追い風。JR高松駅や高松港から近い「うみまち」に足を延ばす観光客の姿や、県外ナンバーの車が並ぶ駐車場に、関係者らは大きな手応えを感じた。よみがえった人情商店街「うみまち商店街」の歩き方11_「市場から直に運ばれてくる魚料理は、海外からの旅行客にも好評」と話す「おけいちゃん」の原本さん12_壁面アートのモチーフは香川県の食材。明るいタッチが雰囲気づくりに一役買っている13_通りの一角に置かれたストリートピアノ。演奏が始まればコンサート気分も満喫できる14_一休み用のベンチもアート風にペイントされている15_建物にはポップなデザインの看板を掲げて、親しみやすい雰囲気をつくりだした2023.071113121415
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