ライト&ライフ11月号
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官民が手を携えて移住や開業をサポート田た中なか戸ど」の存在も心強かったという。市街地からmメ移e転sサして、昨年4月   5に「港の食卓店)」を開業したのは岡田圭太さん。「知人が2019年(令和元)に三津浜でクラフトビール醸造所を開業。遊びにきたとき、穀物倉庫だったこの建物に出会ったんです」と振り返る。移転の理由は建物の風情に惹かれたことで、三津浜に対して強い思い入れがあったわけではなかった。「むしろ、移転してから町の良さに気付きました。市場(松山市公設水産地方卸売市場)がすぐそばにあり、新鮮な魚を仕入れることができます。海までは店からほんの数分。この環境で仕事ができて幸せです」とほほ笑む。お客さまにもこの町を気に入ってもらいたいと願う岡田さん。小池さんや岡田さんら、魅力的な店主との出会いも三津浜散策の楽しみといえよう。a(イタリア料理旧三津浜商店街や住宅街まで、三津浜地区にはたくさんの店舗が点在している。そのサポート役となっているのが、2013年(平成事業だ。これを推進するために、空き家の再生と移住促進のための拠点「ミツハマル」が創設された。主な仕事は「移住したい、開業したい」という人と「空き家を活用したい」という大家を結びつけること。「空き家の調査をして物件情報をWebで紹介しています。紹介記事では、借り手が生活や商いを具体263031252429272824_残されていた格子や土壁を活かした「港の食卓 mesa」の店内25_盛りだくさんの前菜やパスタなどがセットになったランチコース26_「移転して知れば知るほど三津浜が好きになりました」と話す店主の岡田さん27_「港の食卓 mesa」では三津浜にあるクラフトビール醸造所の製品を料理とともに味わえる(「港の食卓 mesa」/松山市住吉2-12-19 089-989-7470 営業時間/11:00〜15:00(LO13:00)、18:00〜22:00(LO20:00) ※昼夜ともできれば予約を 休み/日・月曜日)28_三津浜商店街東口にある「練や 正雪」は2009年に酒井正雪さんが開業。三津浜の開業ブームの先■をつけた29_「島のモノ 喫茶 田中戸」は2010年(平成22)に開業。店主の田中章友さんは、酒井さんとともに地区の結束を固めて、魅力を発信し、人を呼び込んでいる30_移住者のリーダー的存在の「田中戸」では、三津浜の沖合に浮かぶ離島で収穫した柑橘のジュースが味わえる31_「お化け屋敷のよう」ともいわれていた旧濱田医院のリノベーション後。レトロな雰囲気が魅力となり、三津浜に人を呼び寄せる施設となった25)に始まった「町家バンク(※)」

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