ライト&ライフ11月号
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 1950年(昭和25)に開業した「日の出食堂」の加藤雅史さんは三代目。母の清子さん、妻の三重子さんと一緒に店を切り盛りしている。「カレーライスから鍋焼きうどんまで、いろいろ食べられる昔ながらの食堂です。ご近所さんに支えられてやってこられたんですよ」と雅史さん。三津浜地区には「三津浜焼き」と呼ばれるご当地グルメがあるが、この店の「三津浜焼き」はモチモチとした生地の食感が特徴。自家ブレンドしたソースは、ほんのりスパイシーでクセになる味わい。何より驚くのは、そば入り500円というその値段。「店の近くには高校があり、卒業生もよく来てくれます。なかには80歳を超える方もいますよ」と目を細める。オールドファンは清子さんとの会話を楽しみ、料理とともに「変わらない三津浜」を味わっている。「日の出食堂」松山市古三津6-1-12 089-951-0544営業時間/11:00〜15:00 休み/水曜日remum百年蔵醤油」を5名さまにプレゼント!    「 i 6「田中屋・P古き良き三津浜を探して親子二代で客を迎えるお試し出店や移住など交流人口の拡大を※「町家バンク」は松山市が手がける地域活性化の事業。「ミツハマル」は市から委託を受けた街づくりコンサルティング「コトラボ合同会社」が運営。「iいrろoいろiroiro」の名には、「多様な使いiroiro的にイメージしやすいような伝え方を工夫しています」と話すのは、スタッフの楠香奈子さん。松山市内に住んでいた小池さんや岡田さんのように自分で物件を探す人もいるが、県外からの移住や出店を希望する人にとっては「ミツハマル」の存在がとても有り難い。また、三津浜出身で、「猫の通り道まで知っていることが強み」という楠さんの細やかなアドバイスも功を奏した。これまでに約100軒のマッチングを実現し、ほとんどの人や店が三津浜地区に根付いている。「ミツハマル」のオフィスは、大正時代に建てられた旧濱田医院の中にある。「この建物は約2年間かけて改装し、2016年(平成28)にオープンした複合施設。本屋さんやアトリエなど、多彩なテナントが入っています」と楠さん。比較的安価で借りられるため、お試し出店の場としても活用されている。さらに今年は、コトラボ合同会社が運営するコワーキングスペース津ミーツ」もオープンした。「三津浜」は築100年以上の塩元iro三津浜」、ゲストハウス「三売捌所の蔵を改装し、ワークスペースだけではなく、リビングやキッズスペースも備えているのが特徴。方をしてほしい」との願いを込めている。「三津ミーツ」は精肉店だった建物を活用しており、地元民と利用者が交流できるカフェスペースもある。「お試し移住や二拠点居住も大歓迎。これらの施設を通じて、三津浜の交流人口の増加につながれば」と期待する楠さん。これらの事業が三津浜のハブ(結束点)となり、人や物、文化を結びつけていくはずだ。3432_空き家の紹介や三津浜散策・視察の相談窓口となっているミツハマル33_階段昇降口のホールを活用した休憩スペース34_「三津浜の魅力を多くの方に伝えたい」と意気込む楠さん(「旧濱田医院」/松山市住吉2-2-20 080-4154-3696(ミツハマル) ※テナント毎に営業時間や定休日は異なる)2023.11323335_「三津の渡し」のそばにある「iroiro三津浜」。町歩きの休憩の際に立ち寄るのにもぴったりの立地だ36_三津浜地区で働く人のサードプレイスとしての利用も見込んでいる37_子連れで気軽に立ち寄れるのも魅力(「iroiro三津浜」/松山市三津1-9-23休み/不定休)373536そばやうどん入りで腹持ちもいい!080-4154-3696 営業時間/9:00〜18:00駅前の大衆食堂

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