ライト&ライフ5・6月号
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 4伝統を掛け合わせて生み出す新たな価値観※1:歌、踊り、芝居などを神様に奉納す※2:旅の途中、目の前に落ちてきた雷様るための屋外にある舞台を、薬師(医者)が治療する話 現在、徳米座は定期公演のほ舞』、『夫婦獅子舞』などをレパートリーにし、人形も40体ほど所有。なかにはホルマンさん自作の人形もある。それらを引っ提げて、今年は徳米座として初の農村舞台での上演も果たした。 ホルマンさんが今、取り組んでいるのはオリジナル演目への挑戦。「今、稽古をしているのは狂言の『雷(※2)』。人形浄瑠璃と狂言という異なる伝統芸能を掛け合わせて、何が生まれるか。私自身、とても楽しみ」と話す。また、子どもたちに親しみを持ってもらいたいと、おとぎ話『笠地蔵』の人形芝居も進行中だ。「人形浄瑠璃は3人で1体の人形を動かします。首の角度、指先の動き、足の運び方などを美しく見せるためには、技術だけでは無理。座員の絆が大切」と力を込めるホルマンさんは、共に取り組む仲間を増やしたいと願っている。未経験でも、何歳でも、外国人でもいい。「人形浄瑠璃を愛する人と一緒に、この芸能を世界に広げたい」と夢を膨らませるホルマンさんだ。040503_座員の8割は日本人だが、口をそろえて「川端康成や井上靖の小説を英訳した座長は私たちより知識が豊かで、言葉の壁もありません」と話す04_人気演目の「えびす舞」に登場する鯛を巨大にしてアレンジ。観客05_今年2月、鳴門市にある大麻比古(おおあさひこ)神社での奉納という大役を任された徳米座。緊張する座員の気持ちをほぐすホルマンさん092025.06-070306_ルーマニア大使館で行われた阿波人形浄瑠璃公演で通訳・解説員を務めたホルマンさん07_徳島県立阿波十郎兵衛屋敷で行われる定期公演「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」は、ホルマンさんの翻訳により英語字幕付きで公演08_昨年2月、徳島県庁・県議会ロビーで徳米座が09_3人が息を合わせることで、人形は命あるもの060708に大ウケの仕掛けだ■徳米座人形浄瑠璃を披露かのような動きを見せる加茂コミュニティセンター(徳島市北田宮町4丁目6-60)で、毎週日曜日17:30から練習を行っている。座員募集中。080-4562-8319伝統を未来へとつなぐ人たちか応え、県て内いる外。『から三さんの番ば公そ叟う演』や依『頼えにびすも

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