01 大好きな故郷で、
街の未来に貢献したい
「地球に優しい人間になりなさい」 私の原点は、大学生の頃に恩師から言われたその言葉です。
高松市に生まれ、他県に進学したものの、大学院卒業後は迷わず故郷へ帰ってきました。そして、専門だった都市工学やエネルギーに関する仕事を求めてたどり着いたのが四国電力でした。生まれ育った街で、街の未来とエネルギーに関わる仕事をする。それは、恩師との約束を果たすためだったのかもしれません。
02 エネルギーのプロとして、
使い方にも責任を持つ
私が所属する土木建築部では、発電所から営業所、社宅まで、四国電力が手がけるあらゆる建物の設計・維持管理を担っています。その中でも空調、電気、給排水など、建物に欠かせない設備を整えることで、その建物で働き、暮らす人の日常を支えてきました。 そうしてこれまで社内で蓄積してきた知見を活かして、近年、特に力を注いできたのが、建設技術を利用した自治体建物に対するコミッショニングという省エネコンサルティングです。これまでも多くの自治体の建物に携わってきたものの、病院ほどの大規模な施設で電力会社の責務としてエネルギー全体の最適化に取り組む経験は初めてでした。
課題は、電気やガスなどの使用量と環境負荷、コストのバランスを図りながら、病院として非常時にも対応できるエネルギー体制を整えることでした。各エネルギー特性を踏まえて、複雑な設備の最適化を図るのは、広い視野と膨大な知識、幅広い経験が問われる高度な挑戦でした。私たちは3年もの間、シミュレーションと提案、実践、データでの検証を繰り返すことで、環境負荷を軽減しながらコストダウンを実現してきました。
また、病院では、病院関係者やビル管理者など立場の異なる人たちの要望を橋渡しするのも大切な業務の一つです。ですから、常に周囲を気にかけながらも、的確な声かけで皆が仕事をしやすい場をつくれるよう意識していきました。おかげさまで、今では別の施設からの依頼も届くようになりました。一つの病院から始まった取り組みが、高松から香川、四国全体へと広がっていくと思うと、今回の一歩に大きな意味があったと感じます。 省エネルギーやカーボンニュートラルは、地球の未来や次世代に引き継ぐ大事なことだと思っています。エネルギーを適切に使う仕組みを整えることは、この地域や、地球全体を持続可能なかたちで子どもたちに手渡すための準備だと思うからです。
03 この街のあかりを、
子どもたちへ
「子どもたちにいい未来を残したい」という想いは、仕事の外でも変わりません。私はおやじの会という組織の代表として朝は小学校の校門に立ち、あいさつ運動をしています。小学生だけでなく、前を通る中学生とおしゃべりをしたり、地元の人とあいさつをしたりと、この地域の一員として、楽しみながら力を尽くすのがわたし流です。 他にも、校門に太陽光発電を使ったイルミネーションを設置したこともありました。朝、子どもたちが灯りを見て明るい気持ちになれたらいいし、夜、塾帰りの子どものために明るく照らせたらいいと考えたんです。
いい街があれば、子どもたちは豊かに育ち、大人になってもいつかまたここに帰ってきたいと思える。だからこそ、自分の住む地域を明るくしあわせにすることは、そこに住む者の責務だと考えています。生まれ育った街をより良くしたいと働きかけているのは、持続可能な未来のために、今やるべきことをしなければいけないと思うから。そして何より、大好きなこの地域に貢献したいと思うからです。 夕方、自転車で商店街を抜けると、かつての同級生やその家族など、たくさんの人が「おかえり」と手を振って迎えてくれます。その光景に出会うたび、「ここに住んでいてよかった」と、あたたかな気持ちが込み上げてきます。