2020年02月28日
四国電力株式会社

2020年02月 社長定例記者会見の概要

 

 令和2年2月28日、長井社長が「冬季の電力需給実績(速報)」および「伊方発電所を巡る状況」について説明いたしました。

【今冬の電力需給実績(速報)】
(詳しくは「令和元年度冬季の電力需給実績(速報)」をご覧ください。)
 この冬は四国でも暖かい日が続いております。今冬の電力需給実績は、詳細を分析した後に来月お知らせする予定ですが、本日は、現時点での状況を速報としてお話しします。
 
 4県都平均の最高気温は、ほとんどの期間で平年を大きく上回っており、まさに暖冬となりました。
 これによる暖房需要の減少により、最大電力は、前年度に比べ総じて低いレベルとなっております。
 今冬の最高値は、2月7日に記録した438万9千kWであります。
 この日の需給バランスを見ると、最大電力に占める予備力の比率を表す予備率は10.3%となり、安定供給の目安となる3%を上回りました。
 
 今冬の供給力については、伊方3号機の定期検査による停止をあらかじめ織り込み、火力の定検を予定せずフル稼働させたことなどから、これまでのところ安定した需給運用を図ることができております。
 
 なお、冬季最大電力は、震災以降、省エネ機器の普及やお客さまの節電が定着したこともあって、概ね低い水準で推移しておりますが、その一方で、平成29年度には、非常に厳しい寒波の到来により、冬季過去最高を記録したこともありました。
 このように、電力需要は気象状況によって大きく左右されることから、急激な需要の増加、または設備トラブルなどにも備え、常に一定の余裕をもった供給力を確保しておく必要があります。
 伊方3号機は、相次ぐトラブルや差止め仮処分命令により運転できない状況が続きますが、当社といたしましては、高稼働となる火力発電所の運用・保全に細心の注意を払い、トラブルの未然防止に努めることなどにより、引き続き、電力の安定供給に万全を期してまいります。


【伊方発電所を巡る状況】
 年初より連続して発生したトラブルにつきましては、これまでの原子力規制庁における公開会合や愛媛県の専門部会でいただいたご指摘に真摯にお応えしながら、その原因究明に注力しているところであります。
 中断している定検作業は、各トラブルの原因を踏まえた実効性ある再発防止策を取りまとめた上で、原子力規制委員会での議論や、愛媛県・伊方町へのご説明を尽くした後に再開する方針に変わりはありません。
 
 当社といたしましては、伊方発電所の安全を確かなものとするためのこうした取り組みを愚直に進めると同時に、先に広島高等裁判所に申し立てた異議審での勝訴に向けた丁寧な主張・立証を行うなど、引き続き私自身が先頭に立って、地域の皆さまのご心配やご不安の声に少しでもお応えできるよう努めてまいります。


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