2021年03月31日
四国電力株式会社

2021年03月 社長定例記者会見の概要

 

 令和3年3月31日、長井社長が「よんでんグループ中期経営計画2025の策定および2050年カーボンニュートラルへの挑戦」について説明いたしました。

【よんでんグループ中期経営計画2025および2050年カーボンニュートラルへの挑戦】
(詳しくは「『よんでんグループ中期経営計画2025』の策定および2050年カーボンニュートラルへの挑戦について」をご覧ください。)
 
<よんでんグループ中期経営計画2025>
 当社グループは、エネルギーを中心として、人々の生活に関わる様々なサービスを高い品質で提供し続けることにより、快適・安全・安心な暮らしと地域の発展に貢献するというグループミッションを掲げ、「暮らしを支えるマルチユーティリティー企業グループ」の実現を目指して事業運営を進めております。
 今後、デジタル技術の進展や脱炭素化、分散化等による電気事業の構造的変化に加え、人口減少や少子高齢化等に伴う社会的課題が顕在化していく中にあっても、こうしたグループミッションを実現できるよう、2030年度を見据えた長期目標と目指すべき将来像を掲げた上で、2025年度までの5カ年をターゲットとした経営方針と定量的な経営目標を新たに設定し、「よんでんグループ中期経営計画2025」として取りまとめました。

 まず経営方針については、当社グループが有する経営資源を最大限活用していくとともに、地域の皆さまや他事業者さまとも積極的に連携することにより、 
 ・電気事業については、発電・販売・送配電ごとの事業基盤の強化と収益性の向上
 ・電気事業以外については、情報通信事業および国際事業を中心とした成長事業の拡大
を図ることで、電気事業とそれ以外の事業を両輪として、持続的な企業価値を創出していくこととしております。

 また、これらの取り組みを通じた定量的な経営目標については、
 ・2025年度における総資産利益率 3%程度
 ・2025年度における経常利益 350億円程度
 ・2025年度末における自己資本比率 25%以上
 ・2021年度から2030年度までの10カ年平均の営業キャッシュ・フロー 1,100億円程度
を目指してまいります。

 当社グループといたしましては、今後とも、お客さまの暮らしや経済・産業活動に欠かすことのできないエネルギーをお届けする事業者として、その公益的使命や社会的責務を着実に遂行するとともに、本計画に掲げる経営目標の達成に向け、グループ一丸となって挑戦していくことにより、将来に亘って持続的に成長・発展していく企業集団を目指してまいります。

<2050年カーボンニュートラルへの挑戦>
 当社グループは、かねてより、地球温暖化問題への対応を重要な課題と認識し、事業運営に取り組んでおります。
 こうした中、企業のESGやSDGsへの取り組みが世界的に広がりつつあるほか、昨年には、日本政府が成長戦略の柱に経済と環境の好循環を掲げ、「2050年カーボンニュートラル」を宣言するなど、脱炭素社会の実現に向けて大きく踏み出しております。
 
 こうした社会的な潮流も踏まえ、当社グループは、エネルギー供給を支える責任ある事業者として、安全確保を大前提とした原子力の最大限の活用や、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた新規電源開発に取り組むとともに、火力については、高効率化・次世代化を進めるなど、電源の低炭素化・脱炭素化を目指してまいります。
 また、産業・運輸部門も含めた電化の推進や、分散型エネルギーリソースの有効活用など、エネルギー利用の高度化・多様化に取り組むことで、電気エネルギーの更なる活用を推進してまいります。
 当社グループは、こうした取り組みを通じて「2050年カーボンニュートラル」に挑戦していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいりたいと考えております。


【最後に】
 今月18日、広島高裁において、伊方3号機の運転差止仮処分命令を取り消す決定が出されました。
 本件については、「伊方発電所が地震および火山事象等に対する安全性を十分に有している」との当社のこれまでの主張が認められたものであり、妥当な決定をいただいたものと考えております。
 伊方3号機は、四国における電力の安定供給の要となる基幹電源であり、また、今後、脱炭素化を実現していくために有効な電源であります。
 
 当社としては、これからも、地域の皆さまのご理解をいただきながら、最大限活用できるよう、引き続き伊方発電所の安全性向上に不断の努力を重ねてまいる所存です。


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