2022年09月21日
四国電力株式会社

2022年9月 社長定例記者会見の概要

 

 令和4年9月21日、長井社長が「令和4年度 夏季の電力需給実績」について説明いたしました。
 (詳しくは「令和4年度 夏季の電力需給実績について」をご覧ください。)

【はじめに】
 この度の台風14号により、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。四国地域では、今回の台風の通過に伴って、18日の夜から19日にかけて広い範囲で風雨が強まり、四国各地で最大約3万6千戸、延べ約20万5千戸の停電が発生しました。

 四国電力送配電において、順次、復旧作業を続けた結果、現在、ほとんどの地域で停電を解消していますが、高知県内の山間部で倒木や土砂崩れなどにより、道路が通行出来ず、復旧作業の着手に時間を要している地域がございます。
 今なお、停電でご不便をおかけしているお客さまにおかれましては、大変心苦しく存じますが、道路等の状況が改善次第、一刻も早い復旧に全力で取り組んでまいりますので、何卒ご理解をいただきたく存じます。

【今夏の安定供給への取り組み】
 今夏の四国を含む西日本エリアの電力需給は、仮に10年に1度の厳しい暑さとなった場合、安定供給に最低限必要な予備率3%をかろうじて確保できる見通しであったものの、決して楽観はできない厳しい状況が想定されていました。
 こうした状況を踏まえ、当社と四国電力送配電は、6月に、私を本部長、四国電力送配電の社長を副本部長とする需給対策総本部を設置し、供給面と需要面の両面において、電力の安定供給の確保に向けた対策を講じてまいりました。

 具体的には、供給面では、ベースロード電源である伊方3号機の安全・安定運転に努めるのはもちろんのこと、当社の全ての発電所において、運転中設備の巡視点検等を入念に実施し、発電所の計画外停止の未然防止に努めてまいりました。
 四国電力送配電においても、他の一般送配電事業者と共同で、追加の供給力の公募を実施するなど、最大限の取り組みを行っております。

 需要面では、四国エリアにお住まいの皆さまに、無理のない範囲での節電をお願いさせていただくこととし、当社ホームページやSNSなどを通じて様々な情報発信を行いました。
 また、よんでんコンシェルジュの個人会員さまを対象に、昨年よりも電気のご使用量を3%減らしていただければ、抽選でポイントを進呈する「おうちの節電チャレンジ」キャンペーンを実施し、8月分については約3万世帯、9月分については約6万世帯の会員さまにご参加いただきました。
 すでに結果が判明している8月分については、約3割の会員さまが3%の削減を達成しておられます。

 この夏、四国エリアにお住まいのご家庭や企業、自治体など多くの皆さまには、日々の生活や企業活動等の様々な場面で、節電に多大なご協力をいただきました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。

【今夏の電力需給実績】
(詳しくは「令和4年度 夏季の電力需給実績について」をご覧ください。)

 四国電力送配電がとりまとめた今夏の電力需給実績については、気温が平年に比べて高めに推移したことなどから、最大電力は前年をやや上回る水準となり、8月3日には今夏最大となる517万9千kWを記録しました。これは、前年に比べ3.0%の増加となっております。

 このように、今夏は猛暑による電力需要の増加はありましたが、伊方3号機をはじめとする主要電源が総じて安定的に稼働したことなどから、おかげさまでこれまで、安定した電力供給を確保することができております。

【今冬の電力需給】
 最後に、今年12月から来年2月にかけての冬季の需給見通しにつきましては、他社の発電所の稼働前倒しや公募による休止電源の稼働により、全国的に当初より状況が改善し、現時点では、四国を含む西日本エリアで、供給予備率4~7%程度を確保できる見通しです。

 しかしながら、国際情勢の緊迫化により世界的に顕在化している燃料調達のリスクや想定を超える電力需要の増加、発電設備のトラブルなどのリスクを踏まえると、決して余裕がある状況とまでは言えません。
 今冬に向けての当社および四国電力送配電の需給対策については、現在鋭意検討を進めておりますが、いずれにしましても、当社としては、伊方3号機の安全・安定運転の継続はもとより、予期せぬ設備トラブルが発生しないよう、設備の運用・保全に細心の注意を払うとともに、燃料在庫を十分に確保するなど、緊張感を維持して、当社の使命である電力の安定供給を果たしていく所存です。


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