令和6年9月25日、宮本社長が「令和6年度 四国エリアの夏季の電力需給実績」について説明いたしました。
(詳しくは「令和6年度 四国エリアの夏季の電力需給実績について」をご覧ください。)
この夏の四国を含む西日本エリアの電力需給については、10年に一度の猛暑を想定した電力需要に対しても、10%を超える予備率を確保し、安定した需給状況になることが予想されておりました。
当社では、伊方3号機が定期検査で停止することを踏まえ、火力電源等の作業等を可能な限り回避して供給力を確保するとともに、燃料の安定調達・在庫管理にも万全を期して、この夏の電力供給に臨んだところであります。
7月17日の梅雨明け以降は、4県都平均の最高気温が、期間を通じて平年を上回る日が多く、この夏は猛暑であったと言えます。
猛暑による冷房需要の増加によって、最大電力が前年値を上回る日が多くなっており、この夏の最大電力は、8月5日の13時から14時の間に記録した504万5千kWと、前年を14万kW程度上回り、10か年では中程度の水準となりました。
このように、今夏は猛暑による電力需要の増加はありましたが、これまでのところ、安定した需給運用を維持することができております。
9月も終わりに近づき、今週からは秋の気配が感じられるようになっておりますが、引き続き、気を緩めることなく、設備の運転・保守等に万全を期すことで安定供給に努めてまいります。
また、残暑が終わり、これから涼しい気候になってまいりますと、電力需要は減少し、いわゆる軽負荷期に入ってまいります。
近年の太陽光発電の普及・拡大に伴い、こうした電力需要が少なくなる春や秋には、電気の供給が需要を上回り、再生可能エネルギーの出力の制御をお願いせざるを得ない状況が生じております。
当社では、このような出力制御を可能な限り低減し、再エネを最大限活用するための対策の一つとして、お客さまの電気のご使用を太陽光発電が増加する昼間の時間帯にシフトしていただけるよう、様々な取り組みを進めており、ご家庭向けに提供している「よんでんDRサービス」など、いわゆるデマンドレスポンスの取り組みに加えて、来月からは、昼間にお湯を沸かすヒートポンプ式給湯器「おひさまエコキュート」を設置されたお客さまを対象に、春や秋の昼間の時間帯の電気料金を割安に設定した新たな料金プラン「昼トクeプラン」を導入いたします。
当社といたしましては、引き続き、こうした電気の使い方を少し変えることでお客さまのメリットにつながる料金プランや、各種サービスの充実・強化に努めるなど、再エネを最大限活用するためのあらゆる対策に全力で取り組んでまいる所存です。