2025年02月28日
四国電力株式会社

2025年2月 社長定例記者会見の概要

 

 令和7年2月28日、宮本社長が「令和6年度 冬季の電力需給実績(速報)」について説明いたしました。

【今冬の電力需給実績(速報)】
(詳しくは「令和6年度 冬季の電力需給実績(速報)」をご覧ください。)

 この冬の電力需給実績については、四国電力送配電が、3月中旬までの状況を取り込んだ上で、3月末に改めてお知らせする予定ですが、本日は、今月中旬までの実績をもとに、現時点での状況を速報としてお話ししたいと思います。

 この冬の四国を含む西日本エリアの電力需給の見通しを振り返りますと、10年に一度の厳しい寒さを想定した電力需要に対しても、10%を超える予備率を確保し、安定した需給状況になることが予想されておりました。
 そうした中でも、当社では、需給運用に万全を期すため、伊方3号機の安全・安定運転はもとより、その他の電源についても、トラブルを未然に防止する観点から、需要のピークを迎える前に各設備の点検を実施し、設備の運用・保守に細心の注意を払うとともに、燃料在庫を十分に確保するなど、緊張感を持って電力の安定供給の維持に努めてまいりました。

 12月から2月中旬までの間の1日の平均気温の4県都平均値の推移を平年値と比較すると、1月上旬や2月前半に、全国的に強烈な寒波が襲来した際には、平年値を大きく下回る、寒い日が多くありました。
 また、年末年始を除く平日における、日別の最大電力の推移については、気温の低下による暖房需要の増加等により、1月から2月にかけて、前年値を上回る日が多くなっております。
 この冬のここまでの最大電力は、1月10日の9時から10時の間に記録した480万9千kWとなっており、この時の予備率、すなわち最大電力に占める予備力の比率は、14.1%と安定供給に必要な予備率を十分に確保しております。
 なお、至近10か年の冬の最大電力の推移において、この冬は、前年を17万kW程度上回り、10か年では中程度の水準となっております。  

 この冬、四国を含む西日本エリアでは、当初の見通しどおり、安定した需給状況になっておりますが、近年の異常気象が頻発する状況においては、突然の寒波による急激な需要の増加や、自然災害の発生など、不測の事態は常に起こり得るものと考え、一定の余裕をもった供給力を確保しておく必要があります。

 本日で2月も最終日を迎え、先週に比べると徐々に暖かくなってまいりましたが、当社といたしましては、引き続き、気を緩めることなく、供給力の要である伊方発電所3号機をはじめとする発電設備の運用・保守に万全を期すことで、電力の安定供給に努めてまいる所存であります。


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