平成30年1月25日付の愛媛新聞社説「『想定外の想定』こそ防災の要諦」において、「阿蘇の過去最大の噴火は、約9万年前。だが、だからと言って『火砕流が伊方原発まで到達することは、到底考えられない』(四電)として無視、楽観視していい根拠もない。」との記載がなされておりますが、当社の見解は以下のとおりです。
当社は、伊方発電所を運営するにあたり、発電所の供用期間中に阿蘇で巨大噴火が発生する可能性も踏まえて火山事象を適切に評価しております。すなわち、阿蘇の過去最大の噴火が9万年前であることを理由に、これを無視したり、楽観視したりはしておりません。
- 阿蘇の噴火に関する当社評価の概要は以下のとおりです。
-岩石学的情報などから、阿蘇の地下約10km以浅に、巨大噴火を引き起こす大規模な珪長質のマグマ溜まりはない。
-伊方発電所周辺を含め、佐田岬半島付近で地質調査をした結果、約9万年前に起こった巨大噴火による火砕流の堆積は認められない。
-阿蘇から伊方発電所の間にある佐賀関半島や佐田岬半島が火砕流の流れを妨げる地形的な障害となり、発電所は火砕流が到達しにくい地点であることをシミュレーションで確認している。
- こうした当社の評価は、伊方発電所3号機の再稼働の際、原子力規制委員会が行う新規制基準に基づく安全審査において合理的であると判断されています。
以 上