平成14年 4月15日
四国電力株式会社


伊方発電所における定格熱出力一定運転の実施について


 

  当社は、伊方発電所の効率的運用を図る観点から、経済産業省の通達に基づき、伊方発電所において「定格熱出力一定運転」を導入するための諸準備を進めてまいりました。
  この度、経済産業大臣から原子炉施設保安規定の変更認可を受け、全ての準備が整いましたので、伊方発電所2,3号機において4月16日から定格熱出力一定運転を実施いたします。
  また、伊方発電所1号機については、現在実施中の第20回定期検査の送電開始日(4月23日予定)から定格熱出力一定運転を実施します。

* 経済産業省原子力安全・保安院長通達
 「定格熱出力一定運転を実施する原子力発電設備に関する保安上の取扱いについて」
 (平成13・12・12原院第1号 平成13年12月17日付)

【これまでの経緯】
   平成13年12月17日 :経済産業省 原子力安全・保安院から定格熱出力一定運転の導入手続き等を明示した通達が出された。

  平成14年 1月28日 :経済産業省の通達に基づき、伊方発電所における定格熱出力一定運転実施に伴う発電設備の健全性評価書を提出した。

  平成14年 3月 8日 :経済産業省 原子力安全・保安院より、評価書の内容の妥当性の確認が終了した旨の通知を受けた。

  平成14年 4月 3日 :定格熱出力一定運転の導入に伴う原子炉施設保安規定の変更認可を申請。

  平成14年 4月12日 :原子炉施設保安規定の変更について認可証を受領した。

 

以 上


参 考

定格熱出力一定運転とは

 定格熱出力一定運転とは、原子炉の熱出力を定格値で一定に保って運転する方法。

 これまでは、冬季のように海水温度が低く発電設備の熱効率が向上する時期には、原子炉の熱出力を下げて、電気出力を定格値で一定としていた。

 定格熱出力一定運転では、原子炉の熱出力を定格値に保って運転することから、冬季などは定格値を上回る発電機出力で運転ができ、より多くの電力(年間で平均約2%)を供給することが可能である。
 この運転方法は、原子炉の熱出力を原子炉設置許可で認められた定格値に保って運転することから、原子炉の安全上問題となるものではない。また、これまでと違った運転操作を必要とするものではなく、現在の設備のままで実施することができる。

[参考図]  
  ○現状の運転方法と定格熱出力一定運転
   
  ○海水温度と熱効率の関係
   
以 上

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