平成14年4月26日
四国電力株式会社


伊方発電所第1号機定期検査中の原子炉格納容器のサンプ水位上昇について

 

  伊方発電所第1号機は、第20回定期検査中(1次冷却系統の昇温・昇圧中)のところ、4月18日17時21分頃、原子炉格納容器サンプBの水位上昇を示す信号等が発信し、1次冷却材が同サンプに流入していることを確認しました。また、1次冷却材ポンプAの軸振動が大きいことを示す信号が発信したため、直ちに当該ポンプを停止しました。
 その後、1次冷却材配管ドレン弁の増し締めを行ったところ、同日20時00分、1次冷却材の同サンプへの流入が停止していることを確認しました。
(平成14年4月19日発表済み)

 その後、当該ドレン弁および1次冷却材ポンプAの軸封部等を点検し、異常のないことを確認しました。また、念のため当該ドレン弁の弁体および1次冷却材ポンプAの軸シールを取り替えました。

 本事象は、当該ドレン弁の増し締め時期が遅れたことから、1次冷却系統の昇温・昇圧に伴う当該ドレン弁の温度上昇により、シート部に微小な隙間が生じたため、1次冷却材が格納容器冷却材ドレンタンクに流出し、
  ・一部は1次冷却材ポンプAの軸封部へ逆流し、この影響で同ポンプの軸振動が増加、
  ・一部は同ドレンタンクの逃がし弁から原子炉格納容器サンプBに流入
したものと推定しました。

 当該ドレン弁については、トルクによる締め付け管理を行うとともに、1次冷却系の昇温・昇圧途中段階でも増し締めを実施することとしました。
 また、今後、1次冷却系を昇温・昇圧して、当該ドレン弁からの漏えいがないことを確認します。

以 上

(参考)
○原子炉格納容器サンプ
   原子炉格納容器内の系統内外で生じた漏えい水、ドレン水、結露水などを集めるために原子炉格納容器の最下部に設置しているタンク。


添付図

 


伊方発電所第1号機 格納容器内概略系統図

1次冷却材配管ドレン弁構造図

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