平成14年7月12日
四国電力株式会社


伊方発電所第3号機の送電開始について

 

  伊方発電所第3号機(加圧水型軽水炉、89万キロワット)は、5月24日から第6回定期検査を実施中ですが、本日、午前9時00分、送電を開始しましたのでお知らせします。

  今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、8月6日、経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です。

以 上

(参 考)

1.伊方3号機第6回定検実績
   ・定検開始  :平成14年 5月24日
  ・臨  界 :  〃 7月10日
  ・送電開始 :  〃 7月12日(停止日数50日)

 

2.送電開始後の主な検査

主 な 検 査 名 検 査 概 要
炉心特性確認検査
(社内検査)
原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。
(50%、75%、100%電気出力および定格熱出力時)
ヒートバランス検査
(社内検査)
100%電気出力および定格熱出力で運転中、プラント全体の熱のバランスを測定し、プラントが所定の性能を有していることを確認する。
総合負荷性能検査
(国の検査)
定格熱出力で運転を行い、各設備の運転データなどが正常であることを確認し、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。

 

3.定期検査期間中に実施した主要な工事等

(1) 燃料集合体の取替え
    燃料集合体157体のうち54体の燃料を取り替えた。

(2) 1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい事象に係る配管調査
    1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい事象(平成12年10月13日)に鑑み、抽出ラインなどのステンレス製配管の付着物調査を実施し、異常のないことを確認した。
 * 1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい事象
 ステンレス配管表面に付着していた塩化ビニールテープが、一定の条件下で熱分解して塩素イオンが残留し、塩化物応力腐食割れに至った事象

(3) 2号機炉内核計装装置シンブル案内管の不具合に係る調査
    2号機炉内核計装装置シンブル案内管の不具合事象(平成13年9月8日)に鑑み、通常では人目に付きにくい原子炉容器周辺部などの狭隘部について点検を実施し、異常のないことを確認した。
 * 2号機炉内核計装装置シンブル案内管の不具合事象
 原子炉容器金属保温と周辺コンクリートの間に挟まれた塩化ビニールテープが放射線分解し、周囲の湿分等と反応してさび状の液だれとなり、直下のシンブル案内管に軽微な欠陥を及ぼした事象

(4) 原子炉キャビティ樹脂コーティング工事
    予防保全の観点から、原子炉キャビティのステンレス板溶接部の一部について樹脂コーティングを実施した。
 * 原子炉キャビティ樹脂コーティング
 原子炉容器上部のプールを原子炉キャビティといい、内張りステンレスの溶接部表面に樹脂等を塗布してシール機能を強化する。

 

以 上

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