平成15年3月6日
四国電力株式会社



伊方発電所第2号機 定期検査中の不具合について



 伊方発電所第2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)は、1月27日より第16回定期検査を行っておりますが、昨日、14時頃、本定期検査において取り替えた加圧器補助スプレイライン※1に設置されている逆止弁の液体浸透探傷検査※2を実施したところ、弁の内部に線状の傷(半径方向:約5mm、垂直方向:約8mm)が1箇所確認されました。

 このため、当該弁を取り替えることとしました。

 本事象による、環境への放射能の影響はありません。

 本事象は、国の法律・通達に基づく報告事象に該当するものではありません。

(参考)
※1: 加圧器補助スプレイライン
加圧器スプレイラインは、1次系冷却系統内の圧力が上昇した際、加圧器の気相部に1次冷却水をスプレイすることにより圧力上昇を抑制し、圧力を一定に制御するための設備であり、通常運転中に使用するラインとバックアップ用の補助ラインがある。補助ラインには不使用時に1次冷却水が逆流することを防止するための弁(逆止弁)を設置している。
※2: 液体浸透探傷検査
材料表面に液体を塗布すると、傷がある場合には液体が傷の中まで浸透する。その後、材料表面の余分な液体を除去したうえで、現像液を用いて傷に浸透した液体を表面ににじみ出させて観察することにより、目視では確認できないような微細な傷を検出する手法。



添付資料−1 伊方発電所第2号機 加圧器補助スプレイライン逆止弁 位置図 (非公開)
添付資料−2 伊方発電所第2号機 1次冷却系統概略系統図
添付資料−3 伊方発電所第2号機 加圧器補助スプレイライン逆止弁構造図



以 上


添付資料−2

伊方発電所第2号機 1次冷却系統概略系統図








添付資料−3

伊方発電所第2号機 加圧器補助スプレイライン逆止弁構造図






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