平成15年7月5日
四国電力株式会社



伊方発電所1号機 定期検査中の不具合について(続報)



  伊方発電所1号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)は、4月27日より第21回定期検査を実施中のところ、7月3日12時50分頃、一次冷却系統耐圧漏えい検査において、加圧器安全弁Bから加圧器逃がしタンクへ僅かな一次冷却材の流入が確認されたため、漏えい検査を中止し、降温降圧を開始しました。
(7月3日発表済み)

 その後の調査点検の結果、
・加圧器安全弁Bを分解点検した結果、健全であったこと
・加圧器安全弁を取り付けるための配管に設置しているドレン弁の弁体・弁座シートに軽微な肌荒れがあったこと
・運転データや系統構成から、その他の機器からの漏えいは考えられないこと
が確認されました。

 このことから、耐圧漏えい検査に伴う昇温昇圧により、当該ドレン弁のシート部に微小な隙間が生じ、加圧器逃がしタンクへの流入に至ったものと推定しました。

 加圧器安全弁Bおよびドレン弁については、点検手入れを行った後、復旧しました。なお、ドレン弁の閉止操作にあたっては、専用の工具を用いて実施しました。

 今後、中止した漏えい検査を再度実施し、問題のないことを確認することといたします。

 本事象は、国の法律・通達に基づく報告事象に該当するものではありません。

(参考)
一次冷却系統耐圧漏えい検査
 一次冷却系統に運転中の圧力以上の圧力をかけて、系統からの漏えいがないことを確認する検査。
   
ドレン弁
 定期検査での機器の分解点検等の際に、配管から水を抜くために設置している弁。



添付資料−1 伊方発電所1号機加圧器周辺位置図 (非公開)
添付資料−2 伊方発電所1号機1次冷却系統概略図


以 上


添付資料−2







戻る

Copyright(C)YONDEN
Shikoku Electric Power Co.,Inc. / Kagawa,Japan
mail to : postmaster@yonden.co.jp