平成15年9月12日
四国電力株式会社


伊方発電所 高燃焼度燃料(ステップ2)の採用に係る
愛媛県、伊方町の了解について

 当社は、伊方発電所の高燃焼度燃料(ステップ2)の採用について、平成14年3月4日、愛媛県および伊方町へ安全協定に基づき事前協議の申し入れを行っておりましたが、本日、愛媛県および伊方町から了解を頂きましたので、お知らせいたします。

 今後も、関係ご当局のご指導をいただきながら、進めてまいります。



(参考) これまでの経緯
 
平成14年3月 4日 安全協定に基づき愛媛県および伊方町に事前協議を申し入れ(同日発表済み)
4月 3日 愛媛県および伊方町より原子炉設置変更許可申請のご了解
4月 3日 経済産業大臣に原子炉設置変更許可を申請(同日発表済み)
平成15年1月17日 経済産業大臣から原子力委員会および原子力安全委員会に諮問
7月31日 原子力安全委員会より経済産業大臣に対して答申
8月 5日 原子力委員会より経済産業大臣に対して答申
8月13日 経済産業大臣より原子炉設置変更許可を取得(同日発表済み)

参考 高燃焼度燃料(ステップ2)採用計画の概要



以 上

参 考

高燃焼度燃料(ステップ2)採用計画の概要

1.主な仕様


 燃料のペレットおよび被覆管等の仕様を一部変更する。なお、燃料の基本的な構造に変更はない。
 
 
 
(*1) ガドリニウム(Gd:原子番号64)の酸化物(Gd2O3)で中性子をよく吸収する性質をもつ。
(*2) 現行のジルコニウム合金の主成分であるジルコニウムに対して、微量添加する成分(スズ、ニオブ等)の量を調整し、耐食性を高めより長く使用可能としたもの。


2.効果


 高燃焼度燃料(ステップ2)を採用すると、燃料の使用期間を平均約3年から約4年に長くすることになり、燃料の使用数が減って、使用済燃料の発生量を約2割低減できる。
   
   この結果、伊方発電所における使用済燃料の平均的な年間発生量(1,2,3号機合計)は、現在の約100体から約80体に減少する見通しである。
   
 使用済燃料は再処理工場で再処理されるが、発電所での発生量が約2割低減されると、再処理量そのものが減ることになる。この結果、再処理した時に発生する燃料構成部材等の低レベル放射性廃棄物の発生量が約2割少なくなる。
   
 なお、高燃焼度燃料(ステップ2)を採用しても原子炉の出力、運転方法等に変更はなく、安全性は確保される。



3.採用計画

 平成16年度の1号機定期検査より順次各号機に採用する。





燃料集合体概略図(3号機の例)




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