平成15年12月18日
四国電力株式会社
伊方発電所3号機の送電開始について 伊方発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万キロワット)は、9月19日から第7回定期検査を実施しておりますが、12月18日2時00分、送電を開始しましたのでお知らせいたします。
今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、12月21日頃には100%出力に達し、平成16年1月14日、経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です。
(参 考) 1.伊方3号機第7回定期検査実績
定検開始 : 平成15年 9月19日 臨 界 : 平成15年12月16日 送電開始 : 平成15年12月18日(停止日数91日) 2.送電開始後の主な検査
主 な 検 査 名
検 査 概 要
炉心特性確認検査
(社内検査)原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。
(プラント出力 50%、75%、100%出力)ヒートバランス検査
(社内検査)定格熱出力で運転中、プラント全体の熱のバランスを測定し、プラントが所定の性能を有していることを確認する。
総合負荷性能検査
(国の検査)定格熱出力で運転を行い、各設備の運転データなどが正常であることを確認し、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。
3.定期検査中に実施した主な工事等
(1)
燃料集合体の取り替え
燃料集合体全数157体のうち、58体を新燃料に取り替えた。
(2)
出力領域計測装置検出器取替工事
信頼性維持の観点から、炉外核計測装置のうち出力領域計測装置の検出器(総数8個のうちの4個)について定期的な取り替えを行った。(3)
ステンレス配管点検
平成12年10月に発生した「1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい」および平成15年6月に発生した「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」に鑑み、
○ 漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で、100〜250℃となる配管および短時間(累計300時間以内)250℃以上になる配管 ○ 通常は常温であるが高温配管に接続され、高温流体が流入する可能性のある範囲 ○ 常温で高温流体が流入する可能性がないため、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れの可能性はないが、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で未点検の範囲 について、塩化物応力腐食割れに関する点検を行った結果、2箇所にひびがあることを確認したため当該配管を取り替えた。
なお、「1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい」の水平展開は、今回の調査で終了、「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」の水平展開は、今後2回の定期検査で計画的に点検を行うこととしている。
以 上
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