平成15年12月19日
四国電力株式会社




プルサーマル推進に向けた取組状況について


 本日、電気事業連合会がプルサーマル実施に向けた各社の取組状況を取りまとめ、別紙のとおり公表いたしましたので、お知らせいたします。

 当社を含む電気事業者は、本日開催されたプルサーマル推進連絡協議会において、2010年度までに16〜18基の導入を目指して取り組むことを再確認いたしました。
 このなかで、当社もこれまでどおり2010年度までに伊方発電所の1基で実施することとしており、その実現に向けて検討を行うとともに、発電所見学会等において、必要性、安全性等の説明を行っていくなど、精力的な理解活動を今後も継続してまいります。
 なお、海外の実績や先行電力の状況を勘案し、同タイプの燃料集合体を使用している伊方発電所3号機を対象として具体的検討を進めることといたします。



(別紙)プルサーマル計画について



以 上

(別 紙)

プルサーマル計画について


2003年12月19日
電気事業連合会


 プルサーマル計画につきましては、全電気事業者の共通の課題として、1997年2月に、全体の導入計画をとりまとめました。その後、各社は、その計画に基づき、2010年度までに16〜18基のプラントでのプルサーマル実施を目指して、取り組んできているところです。
 しかしながら、1999年のBNFLによるMOX燃料のデータ改ざん問題、さらには2002年の原子力発電所の自主点検に関する不正問題等により、原子力に対する信頼を損ない、結果としてプルサーマルの開始時期が遅延している状況にあります。

 そうした状況ではありますが、資源に乏しい我が国において、将来にわたりエネルギーを安定的に確保していくためには、国内における原子燃料サイクルの確立は不可欠であり、その一環であるプルサーマルの重要性は変わるものではありません。
 この8月に原子力委員会がとりまとめた原子燃料サイクルの全体像である「核燃料サイクルについて」や10月に閣議決定されたエネルギー基本計画においても、その重要性が国として再確認されたところであります。

 私ども電気事業者は、プルサーマルの導入を経営の重要課題として、各社社長により構成している「プルサーマル推進連絡協議会(2001年6月設置)」を中心に、地元をはじめとする皆さまへの信頼回復や理解活動等に取り組んでいるところでありますが、本日の協議会において、2010年度までに順次導入し、合計で16〜18基の導入を目指して取り組むことを再確認するとともに、現在の取り組み状況について添付の通りとりまとめました。

 今後、私どもは、地元をはじめとする皆さまにご理解いただけるよう、より一層努力し、一日も早いプルサーマル計画の実施に向け業界をあげて不退転の決意で臨んでまいります。



プルサーマル実施に向けた各電気事業者の状況
  取 組 状 況
北海道電力  泊発電所における2010年度までのプルサーマル実施に向け、理解活動に取り組んでいる。
 具体的には、発電所への見学会およびエネルギー講演会の開催、日常業務における対話活動、パンフレットによる説明、ホームページでの解説、原子力PRセンター来館者への説明、社員講師の派遣などを実施している。
東北電力  女川原子力発電所の1基で2010年度までにプルサーマルを実施することとしている。
 具体的には、実施に向けホームページや発電所発行の広報媒体、発電所見学会時の説明などを通じて理解活動を進めるとともに、原子力発電所に対する信頼感・安心感の一層の向上の観点から定期検査中の状況などについても積極的に情報公開を進めてきている。今後ともこれらの活動を継続的に実施し、地元の方々のご理解を頂きながら進めていく。
東京電力  地域からの信頼回復が最優先の課題であり、これに会社を挙げて取り組む。
 具体的には、停止中プラントの点検補修状況や再発防止対策の進捗状況等について、全戸訪問、説明会、ホームページ、発電所広報誌など様々な機会を通じて、積極的に情報公開を行い、信頼の回復に努めている。
中部電力  プルサーマル計画については、2010年度までのできるだけ早い時期の浜岡原子力発電所1基への装荷を目指して、地元のご理解を頂きながら進めていく考えである。
 理解活動については、地元の方々への訪問対話活動や各種団体・企業等への出前説明会等を通じて実施してきている。なお、発電所運営の透明性を高めるため、昨年6月から発電所の状況などについて、ホームページに掲載しており、今後とも情報公開に努めてゆく。
北陸電力  志賀原子力発電所における2010年度までのプルサーマル実施に向け、プルサーマルをはじめ原子力に関する理解活動を行っている。
 具体的には、発電所見学会の開催や管内全戸配布広報誌の活用、学校への講師派遣、教材の配布など、次世代層、女性層などに重点を置いた活動を展開している。またホームページなどを通じて、原子力に関する分かりやすい情報公開に努めている。
関西電力  高浜4号機のMOX燃料の返送については、2002年9月に英国への返送を完了した。
 2008年度までに高浜発電所の2基、引き続いて大飯発電所の1〜2基でのプルサーマル実施に向け、具体的計画の検討を進める。
 2003年4月には高浜発電所について同年度中に海外MOX燃料加工契約の締結を目指したい旨表明し、同年10月には海外MOX燃料調達に関する品質保証活動の改善状況について経済産業省、福井県、高浜町及び京都府へ報告した。
 理解活動に関しては、発電所見学会、出前説明会等の草の根的な対話活動の実施、地元CATVを活用した積極的な情報発信、インターネット等の活用によるタイムリーな情報発信、電力生産地と消費地を結ぶ交流活動、次世代層へのエネルギー教育の支援等を継続して実施する。
中国電力  2010年度までのプルサーマル実施に向け、具体的計画の検討を進めるとともに理解活動を継続して進める。
 具体的には、発電所PR館の見学、地域とのふれあい活動、女性層を中心とした対話活動、エネルギー教育支援活動、およびインターネット、マスメディアを活用した広報などを引き続き実施する。
四国電力  2010年度までに伊方発電所の1基でプルサーマルを実施することとしている。
 その実現に向けての検討を行うとともに、伊方発電所見学会等におけるプルサーマルの必要性、安全性の説明や、当社作成の一般向け雑誌・ホームページなどの広報媒体を通じた理解活動を今後も継続して行う。
九州電力  玄海原子力発電所あるいは川内原子力発電所において、2010年度までの早い時期に、1基のプラントでのプルサーマル実施を目標に検討を進める。
 また、マスメディアでの広告、発電所見学会、ホームページ等を活用し、プルサーマルの安全性・必要性について理解促進活動を引き続き実施する。
日本原電  2008年度までに敦賀発電所の1基、2010年度までにさらに東海第二発電所を加えた合計2基のプラントにおけるプルサーマル実施に向け検討、準備を行っている。計画がまとまった段階で地元に説明し、理解を頂きながら進めていく。
 原子力に関する理解活動については、発電所見学会、出前説明会等の地元との対話活動、エネルギー教育支援活動、パンフレットによる説明等を引き続き行っていく。
電源開発  大間原子力発電所は、当初からフルMOXABWRとして地元に申し入れを行っており、建設計画(2011年度運開)を公表している。この計画では、2010年度のMOX燃料装荷となる。
 計画通りの建設を目指し、全戸配布の広報紙を活用する等して引き続き地元に対する理解活動を展開しているところである。



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