当社では、従来から、石炭火力発電所から発生する石炭灰をセメントの原料、コンクリートの混和材などとして、ほぼ全量を有効利用しておりますが、昨今における公共工事減少のなかで、今後とも石炭灰を安定して活用していくためには、利用用途の拡大を図る必要があることから、専任のグループを設けて利用技術の開発・研究を進めております。
一方、豊島の産業廃棄物処理が社会的な関心を集めており、こうした状況の下、この度、当社は、関係会社の且l国総合研究所と香川大学工学部の堺孝司教授と共同で、石炭灰を活用した豊島溶融スラグの利用技術に関する研究を行い、一定の成果を得ることができました。 |
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1.研究内容 |
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豊島溶融スラグ(以下、「豊島スラグ」という)をコンクリート細骨材である砂*の一部代替として利用する場合に、石炭灰を混和材として活用することにより、豊島スラグの使用量を増加させるための研究を実施した。 |
注:瀬戸内海の海砂採取は、17年度に香川県、18年度に愛媛県で全面禁止される。 |
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2.研究の成果 |
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石炭灰を混和材として活用することによる効果は以下のとおり。 |
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研究成果 |
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以上、豊島スラグを細骨材として利用したコンクリートに、石炭灰を混和材として活用することで、コンクリートの品質が向上することを確認いたしました。
これにより、豊島スラグの使用量を増加させることが可能になり、スラグの有効利用が進むことが期待できます。 |
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