平成16年3月10日
四国電力株式会社



伊方発電所における通報連絡事象(平成16年2月分)および
通報連絡事象に係る報告書の提出(平成16年1月分他)について



平成16年2月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の2件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。

事  象 発生月日 発表月日
1.伊方2号機 スチームコンバータ給水配管フランジからの漏えいについて
2月2日
2.伊方発電所 エタノールアミン排水処理装置電解槽供給ポンプの不具合について
2月13日



平成16年1月および平成15年10月に、伊方発電所において発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました

事  象 発生月日 発表月日
1.伊方1号機 廃液貯蔵タンクドレン配管のほう酸析出について
平成15年
10月21日
平成15年
10月22日
2.伊方1号機 タービン動補助給水ポンプの不調について
1月16日 1月17日
3.伊方3号機 第6高圧給水加熱器ドレン水位制御装置の不具合について
1月22日 2月10日



(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成16年2月分)

  1. 伊方2号機 スチームコンバータ給水配管フランジからの漏えいについて
  2. 伊方発電所 エタノールアミン排水処理装置電解槽供給ポンプの不具合について

(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成16年1月分他)

  1. 伊方1号機 廃液貯蔵タンクドレン配管のほう酸析出について
  2. 伊方1号機 タービン動補助給水ポンプの不調について
  3. 伊方3号機 第6高圧給水加熱器ドレン水位制御装置の不具合について



以 上

別紙1

伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成16年2月分)

1.伊方2号機 スチームコンバータ給水配管フランジからの漏えいについて

 2月2日13時50分頃、通常運転中の伊方2号機のタービン建家屋外において、付属設備に補助蒸気を供給しているスチームコンバータの給水配管のフランジ(接続部)から水が漏えい(6秒に1滴程度)しているのを、作業員が発見した。
 このため、スチームコンバータを停止し、当該フランジの分解・点検を行った。その結果、当該フランジのシート面に肌荒れが認められたことから、シート面を手入れするとともにパッキンを取り替え、スチームコンバータの運転を再開した。

[スチームコンバータ]
空調設備、海水淡水化装置など付属設備に補助蒸気を供給するための蒸気発生装置。
2次系純水を主蒸気などを利用して加熱(熱交換)することにより、補助蒸気を発生させている。






2.伊方発電所 エタノールアミン排水処理装置電解槽供給ポンプの不具合について

 伊方発電所エタノールアミン排水処理装置(2次系排水処理装置)の定期点検において、分解点検を実施した電解槽供給ポンプAの試運転を行ったところ、振動が高かったため、再度分解点検を実施した結果、2月13日11時45分頃、同ポンプの軸受部に損傷があることを確認した
 このため、当該軸受部等の取り替えを行うこととした。
 なお、同ポンプは2台設置しており、エタノールアミン排水処理装置の運転は可能である。

[エタノールアミン排水処理装置]
2次系水を浄化する復水脱塩装置からの排水中に含まれるエタノールアミン(※)を処理する装置で、伊方1〜3号機の共用設備である。
(※)エタノールアミンは、配管の腐食抑制のための水質調整用薬品で、2次系水に注入している。





別紙2
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成16年1月分他)

1.伊方1号機 廃液貯蔵タンクドレン配管のほう酸析出について

 ○事 象  ○原 因
 ○対 策
 
 
当該配管を切断し、新しい配管に取り替えた。配管の取り替えにあたっては、作業空間を十分に確保し、適正な溶接を行った。また、より信頼性の高い溶接方法に変更(溶接不良部を差し込み溶接から突き合わせ溶接に変更)した。
配管等の溶接作業を行う際は、作業空間を十分に確保したうえで適正な溶接を行うよう、関係箇所に周知した。






2.伊方1号機 タービン動補助給水ポンプの不調について

 ○事 象
 ○原 因
 
  調査の結果、
 
当該軸封部(軸スリーブ)に軽微な変色が認められたが、それ以外には異常は認められなかった
第21回定期検査時(平成15年4〜7月)に取り替えた当該軸封部のグランドパッキンは、従来のものより若干厚めであった
  ことが判明した。
 このことから原因は、当該軸封部のグランドパッキンが若干厚めのものであったため、軸スリーブ(ポンプの主軸を保護するもの)をグランドパッキンで押さえる力が大きくなり、リーク水が減少したことからグランドパッキンと軸スリーブの摩擦により温度が上昇してグランドパッキンの一部から白煙が発生したものと推定される。
 
 ○対 策
 
 
当該軸封部(軸スリーブ)の手入れを行うとともに、従来より若干薄い厚さのグランドパッキンに取り替えた後、同ポンプの定期運転を再度実施し異常のないことを確認した上で、復旧した。
今後、軸封部のグランドパッキンは、厚さの管理を行うこととし、その旨を作業要領書に記載する






3.伊方3号機 第6高圧給水加熱器ドレン水位制御装置の不具合について

 ○事 象  ○原 因  ○対 策


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