伊方発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)は、4月21日から約3ヶ月運転を停止し、第17回定期検査を以下のとおり実施する予定です。
なお、平成15年10月の電気事業法の改正により、従来電気事業者が自主的に行っていた検査が定期事業者検査として位置づけられるとともに、定期事業者検査の方法や体制等を審査する定期安全管理審査が導入されており、今回の定期検査から適用となります。
1.主なスケジュール
定検開始日 |
:平成16年 4月21日 |
送電開始日 |
:平成16年 7月12日 |
定検終了日 |
:平成16年 8月 6日 |
2.定期検査で行う検査件数(定期事業者検査)
3.検査を実施する主な設備
原子炉および原子炉冷却設備 |
原子炉計測制御設備 |
燃料設備 |
原子炉格納設備 |
放射線管理設備 |
廃棄物処理設備 |
非常用予備電源設備 |
タービン、発電機および付属設備 |
4.燃料集合体の取替
燃料集合体全数121体のうち、40体を新燃料に取り替える予定 |
5.定期検査中に実施する主要な工事等
(1)1次系配管取替工事 |
|
溶存酸素に起因する応力腐食割れ対策および配管溶接部の信頼性向上等を図る観点から、余熱除去ライン、抽出ラインの一部について、配管の材質変更を行うとともに、合わせて弁の取り替えを行う。
|
(2)超音波式主給水流量計設置工事 |
|
熱出力管理の精度向上を図るため、蒸気発生器への主給水配管に高精度で流量を測定することが可能な超音波式主給水流量計の設置を行う。
|
(3)ステンレス配管点検 |
|
平成15年6月に発生した「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」に鑑み、 |
|
○ |
通常は常温であるが高温配管に接続され、高温流体が流入する可能性のある範囲 |
○ |
常温で高温流体が流入する可能性がないため、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れの可能性はないが、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で未点検の範囲 |
|
|
について、塩化物応力腐食割れに関する点検を、今回から3回の定期検査に分けて行う。 |
以 上