1.プルサーマルとは |
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原子力発電所で使い終わったウラン燃料(使用済燃料)には、運転中に新しく生成したプルトニウムが有用なリサイクル資源として残っています。 |
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使用済燃料から、このプルトニウムを再処理して取出し、ウランと混ぜ合わせて作ったMOX燃料(*1)を現在の原子力発電所で使用することをプルサーマル(*2)といいます。 |
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(*1) MOX燃料:ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(Mixed Oxide Fuel)
(*2) プルサーマル:プルトニウムを熱中性子炉(サーマル・リアクター)で使用すること |
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海外では、欧州を中心にこれまで約4,000体のMOX燃料使用実績があり、現在35基の原子炉で利用されています。 |
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ウラン燃料だけを使っている現在の原子力発電所でも、プルトニウムは発電の途中で生成され、発電量の30%程度を担っています。プルサーマルを行う場合は、燃料の中に最初からプルトニウムが入っている分だけ、発電を担う割合が増えます。 |
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2.伊方3号機での使用について |
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海外で利用されているPWR用MOX燃料の大半が伊方3号機と同じ燃料タイプ(17×17型)であること、また、国内で設置変更許可取得済の関西電力高浜3,4号機も同タイプの燃料を採用することから、伊方3号機で使用することとしました。 |
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現在、伊方3号機では、定期検査時に炉心内の全燃料(157体)の約1/3を新しいウラン燃料に取替えています。MOX燃料は、この取替燃料の一部として少数体ずつ(16体以下)使用し、原子炉内の全使用体数は40体(使用割合:約1/4)以下とします。 |
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この範囲の使用体数であれば、ウラン燃料と基本的に同じ安全設計が可能であることが国の原子力安全委員会において確認されておりますが、使用にあたっては、国へ原子炉設置変更許可申請を行い、厳正な安全審査を受けます。 |
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3.採用時期 |
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MOX燃料は、原子炉設置変更許可取得後、海外のMOX燃料工場で成型加工を開始し、2010年度(平成22年度)までの伊方3号機定期検査時を目途に採用します。 |
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(参考)燃料概略図および原子炉内配置例 |
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(説明資料)伊方発電所第3号機 ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の採用計画等について[PDF205KB] |
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