平成16年7月12日
四国電力株式会社


伊方発電所第2号機の送電開始について

 伊方発電所第2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)は、4月21日から第17回定期検査を実施しておりますが、7月12日11時30分、送電を開始しましたのでお知らせいたします。

 今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、7月17日頃には100%出力に達し、8月6日、経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です

(参 考)

1.伊方2号機第17回定期検査実績

    定検開始 :   平成16年 4月21日
    臨    界 :   平成16年 7月10日
    送電開始 :   平成16年 7月12日(停止日数83日)
 

2.送電開始後の主な検査

主 な 検 査 名

検  査  概  要

炉心特性確認検査
 
(事業者検査)

原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。
(プラント出力 50%、75%、100%出力)

蒸気タービン
性能検査
(国の検査)

定格熱出力で運転を行い、蒸気タービンが安定した連続運転がきることを確認する。

総合負荷性能検査
(国の検査)

定格熱出力で運転を行い、各設備の運転データなどが正常であることを確認し、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。

   

3.定期検査中に実施した主な工事等

(1)

燃料集合体の取り替え
 燃料集合体全数121体のうち、40体を新燃料に取り替えた。

   

(2)

1次系配管取替工事
 溶存酸素に起因する応力腐食割れ対策および配管溶接部の信頼性向上等を図る観点から、余熱除去ライン、抽出ラインの一部について、配管の材質変更を行うとともに、合わせて弁の取り替えを行った。

   
(3) 超音波式主給水流量計設置工事
 熱出力管理の精度向上を図るため、蒸気発生器への主給水配管に高精度で流量を測定することが可能な超音波式主給水流量計の設置を行った。
   

(4)

ステンレス配管点検
 平成15年6月に発生した「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」に鑑み、

 
通常は常温であるが高温配管に接続され、高温流体が流入する可能性のある範囲
常温で高温流体が流入する可能性がないため、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れの可能性はないが、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で未点検の範囲
 

について、塩化物応力腐食割れに関する点検を、今回から3回の定期検査に分けて行うこととしており、今回の定期検査での点検は完了した。

 また、 今回の定期検査中に発生した「2号機余熱除去系統配管のひび」に鑑み、今回の定期検査から3回の定期検査に分けて『過去にテープを除去した可能性がある箇所』の点検を行うこととした。
 今回の定期検査では、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れが生じる可能性がある範囲等の配管について点検を行い、異常のないことを確認した。

 

 




以 上

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