(1)炉内構造物取替工事(添付資料−1参照) |
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予防保全の観点から最新技術を導入している3号機と同型式のものに取り替える。また、新しい炉内構造物は、高燃焼度燃料の導入に伴う制御棒の増設に対応したものとしている。 |
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(2)高燃焼燃料の導入に伴う工事 |
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制御棒増設工事(添付資料−1参照)
制御棒4本を増設し、現状の29本から33本とする。 |
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ほう酸濃縮液タンク設置工事(添付資料−2参照)
運用するほう酸水が従来より多くなることから、1,2号機共用のほう酸濃縮液タンク(1基)を新たに設置する。 |
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(3)600合金溶接部の応力腐食れに対する予防保全工事(添付資料−3参照) |
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原子炉容器の冷却材出口管台溶接部の表面(溶接部内周側)に耐応力腐食割れ性の優れた材料を溶着(クラッディング工事)する。 |
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原子炉容器入口管台、炉内核計装筒管台、安全注入系配管の溶接部の残留応力を低減させるレーザーピーニング工事を行う。 |
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(4)燃料取替用水タンク取替工事(添付資料−2参照) |
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燃料取替用水タンク(ステンレス製)は屋外に設置されており、過去に未塗装の時期があり、海塩粒子が付着する環境下にあったことから、塩化物応力腐食割れに対する予防保全のため、工場内で製作、塗装したタンクに取り替える。 |
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(5)1次系配管取替工事(添付資料−2参照) |
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配管溶接部の信頼性向上等を図る観点から、余熱除去ライン、ほう酸注入ライン、余剰抽出ラインの一部について、配管の材質変更(SUS304→SUS316)を行うとともに、合わせて弁の取り替えを行う。 |
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(6)超音波式主給水流量計設置工事(添付資料−2参照) |
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熱出力管理の精度向上を図るため、蒸気発生器への主給水配管に高精度の超音波式主給水流量計を設置する。 |
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(7)ステンレス配管点検 |
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平成15年6月に発生した「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」に鑑み、 『常温で高温流体が流入する可能性がないため、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れの可能性はないが、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で未点検の範囲』について、塩化物応力腐食割れに関する点検を今回と次回の定期検査にかけて計画的に実施する。
また、平成16年5月に発生した「2号機余熱除去系統配管のひび」に鑑み、 『過去にテープを除去したままで健全性を確認していない可能性がある箇所』の点検を今回と次回の定期検査にかけて計画的に実施する。 |
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(8)1,2号機補助ボイラーの廃止 |
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1,2号機で使用する補助蒸気は3号機補助ボイラー等から供給しており、今後とも、1,2号機補助ボイラーの使用予定がないため、同ボイラー2基を廃止する。 |