第22回定期検査中の伊方発電所1号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)において、原子炉容器入口管台溶接部のレーザーピーニング工事の施工前検査を実施したところ、11月14日、入口管台Bと一次冷却材入口配管との溶接部付近の内表面に微小な傷(最大約5o)が2箇所で確認されました。なお、運転中には、一次冷却材の漏洩の兆候は認められておりません。
本事象による環境への放射能の影響はありません。 |
(11月14日 お知らせ済) |
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その後、当該箇所の超音波探傷検査を行った結果、検出できないほど傷が浅いこと(検出限界約3o)が確認されました。 |
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このため、管台内表面から僅かずつ研削しながら調査を進めていたところ、内表面から約3oの深さまで研削した時点でそれ以上傷が及んでいないことが確認されました。
この結果、傷は、管台母材(炭素鋼)の腐食を防止するためのステンレス内張り(厚さ約5o)内に止まり、管台母材部まで達しておらず、管台の健全性には全く問題のないことが確認されました。 |
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今後、更に原因調査を行ったうえで、当該箇所の補修を実施します。 |
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なお、これまでの調査において、傷は工場製作時において管台内部のステンレス内張り部の補修溶接を行った部位(直径約8o)内にあり、金属組織の結晶境界に沿った割れであることが確認されております。 |
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本件は、法律に基づく国への報告事象ではありません。 |