平成16年12月20日
四国電力株式会社


伊方発電所3号機 ほう酸水注入系統の不具合について


 通常運転中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)において、12月18日、11時58分頃、「ステムフリーテスト」のため1次冷却系統にほう酸水を注入して発電機出力を下げようとしたところ、ほう酸水が注入できないことが確認されました。

 その後、ほう酸水を注入する系統について点検を行った結果、「ステムフリーテスト」で使用した系統以外は使用可能であることが確認されるとともに、配管等に漏えいがないことから、ほう酸が内部で詰まっているものと推定されました。このため、ほう酸が詰まる可能性のある箇所について通水確認を実施したところ、正常にほう酸水が注入できることを確認しました。
 このことから、原因は、当該系統内で、局部的にほう酸水が濃縮され、ほう酸が析出して一時的に詰まったものと考えられます。

 今後、2箇月に1度の頻度で行っているほう酸水注入系統の通水を、1箇月に1度の頻度とし、ほう酸の詰まりを防止することといたします。

 なお、「ステムフリーテスト」は、制御棒を操作して発電機出力を下げ実施しました。

 本事象によるプラントの運転への影響はありません。また、環境への放射能の影響もありません。


 本件は、国の法律に基づく報告事象に該当するものではありません。

(参考)
  ○ ステムフリーテスト
予め発電機の出力を下げて、タービンに流入する蒸気を止める主蒸気止め弁や蒸気の流入量を調整する蒸気加減弁等が正常に動作することを確認する試験。2箇月に1回、定期的に実施している。
    

以 上

(添付資料) 伊方3号機 ほう酸注入ライン概略図


添付資料



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