平成17年3月31日
四国電力株式会社
伊方発電所3号機の送電開始について 伊方発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万キロワット)は、2月13日から第8回定期検査を実施しておりますが、3月31日19時18分、送電を開始しましたのでお知らせいたします。
今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、100%出力に到達した後、経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です。
以 上
1.伊方3号機第8回定期検査実績
定検開始 : 平成17年2月13日 臨 界 : 平成17年3月29日 送電開始 : 平成17年3月31日(停止日数47日) 2.送電開始後の主な検査
主 な 検 査 名
検 査 概 要
炉心特性確認検査
(事業者検査)原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。
(プラント出力 50%、75%、100%出力)蒸気タービン
性能検査
(国の検査)定格熱出力で運転を行い、蒸気タービンが安定した連続運転ができることを確認する。
総合負荷性能検査
(国の検査)定格熱出力で運転を行い、各設備の運転データなどが正常であることを確認し、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。
3.定期検査中に実施した主要な工事等
(1)
高燃焼度燃料の導入に伴う工事
運用するほう酸水が従来より多くなることから、ほう酸濃縮液タンク(1基)を新たに設置した。
(2)
超音波式主給水流量計設置工事
熱出力管理の精度向上を図るため、蒸気発生器への主給水配管に高精度の超音波式主給水流量計を設置した。(3)
ステンレス配管点検
平成15年6月に発生した「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」に鑑み、 『常温で高温流体が流入する可能性がないため、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れの可能性はないが、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で未点検の範囲』について、塩化物応力腐食割れに関する点検を今回と次回の定期検査にかけて行うこととし、今回の範囲について、現地の点検は終了した。
また、平成16年5月に発生した「2号機余熱除去系統配管のひび」に鑑み、 『過去にテープを除去したままで健全性を確認していない可能性がある箇所』の点検についても今回と次回の定期検査にかけて行うこととし、今回の範囲について、現地の点検は終了した。
添付資料 伊方3号機 定期検査中に実施した主要な工事
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