平成17年7月11日
四国電力株式会社
伊方発電所1号機 ほう酸回収装置補助蒸気配管からの漏えいについて
伊方発電所1号機は通常運転中のところ、昨日(7月10日)、原子炉補助建家内において、パトロール中の運転員が、ほう酸回収装置へ供給する補助蒸気の配管付近の床面に水溜まりを発見し、当該配管を隔離して調査した結果、同日21時30分頃、補助蒸気配管からの漏えいであることを確認しました。
漏えいは、当該配管の隔離により停止しました。(推定最大漏えい量:約4リットル)目視点検の結果、微小な貫通穴(約0.5mm)が1箇所確認されたため、今後、当該部の配管を切り取り、原因調査を行うとともに、配管を取り替えて復旧する予定です。
本事象によるプラントの運転への支障はありません。また、環境への放射能の影響もありません。
本件は、国の法律に基づく報告事象に該当するものではありません。
(参 考)
- ○ ほう酸回収装置
- 原子炉の運転に伴って1次冷却水中のほう素を希釈する。このため、抽出した余剰の1次冷却水を一時的に冷却材貯蔵タンク内に貯蔵している。これを補助蒸気で加熱して、ほう酸水と蒸留水に分離する装置。
- ○ 補助蒸気
- 空調設備やほう酸回収装置などの付属設備を加熱するため、2次系の蒸気を利用して発生させた蒸気。
以 上
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