平成17年7月28日
四国電力株式会社
メキシコの製糖工場における発電設備の更新可能性調査について 
当社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「平成17年度CDM/JI推進基礎調査事業」に応募しておりましたが、このほど、当社が提案した「メキシコ製糖工場プロセス蒸気削減による発電設備更新可能性調査」が採択されました。
1.当社の提案内容
メキシコ民間企業のサンニコラス社が所有する製糖工場において、製糖プロセスや既存の発電設備に対して省エネ診断を実施し、これに基づく工場各部の省エネ改善や、蒸気再圧縮システムの導入、ボイラ、タービン、発電機の改造・更新といった設備改善について調査する。
具体的な省エネ改善策 ボイラ・タービンを高効率化し、発電機出力をアップすること
製糖プロセス用蒸気のリサイクル
製糖プロセスの効率化等による蒸気量の削減 など
こうした調査を踏まえた事業の実施により、
- 製糖工場の重油消費量が大幅に減少する
- バイオマス由来の余剰電力の販売が可能となり、既存火力発電所の化石燃料の消費量が減少することにより、二酸化炭素の排出量が削減される。
<省エネ改善後の製糖・発電システム>
2.具体的な調査・実施内容
- 製糖工場における省エネ改善施策の詳細検討
- 余剰電力の系統連系及び売電契約に関する調査
- 資金計画及び収益性に関する詳細分析
- メキシコにおけるCDM事業実施に関する調査
- CDM事業に要求されるPDD(プロジェクト設計書)の作成
3.実施場所
メキシコ合衆国メキシコシティ(※1) および ベラクルス州(※2)※1:サンニコラス本社、エネルギー省、環境省など
※2:サンニコラス製糖工場
4.実施期間
NEDO指定日 〜 平成18年3月3日
以 上
(参考)NEDOの「CDM/JI推進基礎調査事業」温室効果ガスの削減目標を達成をするための柔軟性措置として定められた「クリーン開発メカニズム(CDM)」、「共同実施(JI)」につながるプロジェクトの発掘を目的とし、NEDOがその調査案件を募集したもの。・クリーン開発メカニズム(CDM)先進国が発展途上国において温室効果ガスの排出削減等につながる事業を実施し、その事業により生じる削減量を先進国が排出枠として獲得し、先進国の削減目標達成に利用することができる制度。・共同実施(JI)CDMと同様に温室効果ガス削減等につながる事業を、削減目標を有する先進国が共同で実施するもの。(参考)これまでの当社の主な海外コンサルタント事業実績
件 名 発注機関 
実施年度受託金額 事業概要 NEDO 
H15/4
〜17/325百万円 NEDO 
H15/10
〜17/9402百万円 GEC 
H16/6
〜17/324百万円 ・廃棄物の埋立処分場から発生するメタンガスを燃料として回収し、ガスエンジンで発電するJIプロジェクトのフィージビリティ調査。 (注)NEDO・・・・・ 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構GEC ・・・・・・ 財団法人 地球環境センター
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