平成17年8月31日
四国電力株式会社


伊方発電所2号機第18回定期検査の実施について


 伊方発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)は、9月5日から約4.5ヶ月運転を停止し、第18回定期検査を以下のとおり実施する予定です。

1.主なスケジュール
定検開始日 : 平成17年  9月  5日
送電開始日 : 平成18年  1月20日
定検終了日 : 平成18年  2月15日
2.定期検査で行う検査件数(定期事業者検査)
103件
3.検査を実施する主な設備
原子炉および原子炉冷却設備
原子炉計測制御設備
燃料設備
原子炉格納設備
放射線管理設備
廃棄物処理設備
非常用予備電源設備
タービン、発電機および付属設備
4.燃料集合体の取替
燃料集合体全数121体のうち、28体を高燃焼度燃料(ステップ2)に取り替える予定
5.定期検査中に実施する主要な工事等
(1)原子炉容器内部構造物取替工事(添付資料−1参照)
    予防保全の観点から最新技術を導入している3号機と同型式の内部構造物に取り替える。また、新しい内部構造物は、高燃焼度燃料の導入に伴う制御棒の増設に対応したものとしている。

(2)高燃焼度燃料の導入に伴う工事
 
制御棒増設工事(添付資料−1参照)
    制御棒4本を増設し、現状の29本から33本とする。
ほう酸濃縮液タンク設置関連工事(添付資料−2参照)
    運用するほう酸水が従来より多くなることから、1,2号機共用のほう酸濃縮液タンク(1基)を、1号機第22回定期検査(平成16年度)で設置した。
今回の工事では、共用のほう酸濃縮液タンクから2号機に接続する配管等を設置する。

(3)600系合金溶接部の応力腐食割れに対する予防保全工事(添付資料−3参照)
 
原子炉容器の冷却材出口管台溶接部の表面(溶接部内周側)に耐応力腐食割れ性に優れた材料を溶着(クラッディング工事)する。
原子炉容器の冷却材入口管台部、炉内核計装筒管台部、安全注入管台部の残留応力を低減させるレーザピーニング工事を行う。
冷却材配管に接続される加圧器の管台溶接部を耐応力腐食割れ性に優れた材料に取り替える。また、この作業に伴い配管の一部を取り替える。

(4)1次系配管取替工事(添付資料−2参照)
   配管溶接部の信頼性向上等を図る観点から、余熱除去ライン、高圧注入ライン、余剰抽出ラインの一部について、配管の材質変更(SUS304→SUS316)等を行うとともに、あわせて弁の取り替えを行う。

(5)ステンレス配管点検
   平成15年6月に発生した「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」に鑑み、『常温で高温流体が流入する可能性がないため、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れの可能性はないが、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で未点検の範囲』について、塩化物応力腐食割れに関する点検を今回と次回の定期検査にかけて計画的に実施する。
 また、平成16年5月に発生した「2号機余熱除去系統配管のひび」に鑑み、
 『過去にテープを除去したままで健全性を確認していない可能性がある箇所』の点検を今回実施する。
添付資料−1 定期検査中に実施する主要な工事等(1/3)
添付資料−2 定期検査中に実施する主要な工事等(2/3)
添付資料−3 定期検査中に実施する主要な工事等(3/3)

以 上


添付資料−1





添付資料−2






添付資料−3




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