
平成18年2月10日
四国電力株式会社
伊方発電所における通報連絡事象(平成18年1月分)および
通報連絡事象に係る報告書の提出(平成17年12月分)について
- 平成18年1月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の1件です。本事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
1.伊方1,2号機 |
送電線保護リレー装置の不具合について |
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1月 17日 |
− |
- 平成17年12月に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
1.伊方2号機 |
第5高圧給水加熱器漏えい検査における不具合について |
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平成17年
12月 1日 |
平成18年
1月10日 |
2.伊方2号機 |
安全注入テストラインドレン配管からの漏えいについて |
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平成17年
12月20日 |
平成17年
12月21日 |
(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成18年1月分)
- 伊方1,2号機 送電線保護リレー装置の不具合について
(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成17年12月分)
- 伊方2号機 第5高圧給水加熱器漏えい検査における不具合について
- 伊方2号機 安全注入テストラインドレン配管からの漏えいについて
以 上
別紙1
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成18年1月分)
1.伊方1,2号機 送電線保護リレー装置の不具合について
伊方1,2号機(1号機:通常運転中、2号機:第18回定期検査中)において、送電線の保護リレー装置の故障を示す信号が発信したため、現地を調査した結果、1月17日16時30分、保護リレー装置(バックアップ装置)の不良と判断した。
点検の結果、当該装置を構成する制御カードが不調であることを確認したため、制御カードを取り替え、復旧した。
- [送電線保護リレー装置]
- 落雷等による送電線の異常を検出するために設置しているもので、信頼性向上の観点から送電線1回線毎に多重に設置されている。

別紙2
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成17年12月分)
1.伊方2号機 第5高圧給水加熱器漏えい検査における不具合について
- ○事 象
- 12月1日15時頃、第18回定期検査中の伊方2号機において、第5高圧給水加熱器Aの漏えい検査を行ったところ、加熱器内部の管板と伝熱管の溶接部に、1箇所漏えいが確認された。
調査の結果、当該箇所にごく微小な円形状の貫通穴(直径0.1mm以下)が1箇所確認された。このため、当該箇所の補修を行い、12月27日、漏えい検査において異常のないことを確認した。
- ○原 因
- 当該給水加熱器の製作時において伝熱管と管板を溶接した際、溶接内部に発生した微小な気孔(空洞)が、繋がった状態で存在していたため、その後、溶接外表面に開口し、漏えいに至ったものと推定される。
- ○対 策
- 当該給水加熱器と同じ構造である給水加熱器のうち、2号機の第5高圧給水加熱器Bについては、漏えい検査を行い、異常のないことを確認した。1号機の第5高圧給水加熱器2基についても、第23回定期検査において、漏えい検査を行う。

2.伊方2号機 安全注入テストラインドレン配管からの漏えいについて
- ○事 象
- 12月20日、第18回定期検査中の伊方2号機において、安全注入系配管の一部取替工事に伴う配管通水確認を実施したところ、同日17時23分頃、作業員が、安全注入系配管に接続されるテストラインのドレン配管(排水管)から少量の1次系水が漏えいしていることを確認した。このため、当該箇所の隔離等を行い、漏えいは同日18時10分に停止した。(推定漏えい量:約2.5リットル)
その後、当該箇所を新品に取り替え、平成18年1月13日、漏えいのないことを確認した。
なお、漏えい水は、すべて床面の排水口から排水回収タンクに回収した。また、本事象による、作業員の被ばくや環境への放射能の影響はなかった。
- ○原 因
- 漏えい箇所の詳細調査の結果、定期検査時に高圧注入ポンプを起動した際の系統構成等によっては、当該ドレン配管近傍の逃がし弁が動作し、大きな振動が発生したこともあったため、振動の影響(繰り返し応力)を受けやすい当該ドレン配管にひび割れが発生し、進展・貫通に至ったものと推定される。
- ○対 策
-
- 当該漏えい箇所を新品に取り替えるとともに、振動防止の観点から、当該ドレン弁近傍の逃がし弁に支持構造物を設置した。なお、当該漏えい箇所の取り替えに当たっては、繰り返し応力に強い溶接方法に変更した。
- 念のため、当該ドレン配管と同様に逃がし弁の振動の影響を受ける可能性が考えられる箇所について、浸透探傷検査により健全性を確認した。
- 通水確認などを実施する際、逃がし弁が動作しない操作手順で行うよう周知徹底した。
- 伊方1,3号機についても、1号機第23回、3号機第9回で、2号機と同様な点検を行う。

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