平成18年2月21日
四国電力株式会社

伊方発電所2号機充てんポンプの逃がし弁の復旧について

  第18回定期検査の調整運転中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)において、2月14日22時44分、1次冷却材ポンプの封水注入流量の指示低下を示す信号が発信しました。
  このため、調査を行ったところ、1次冷却材ポンプに封水を注入している充てんポンプの内、B号機の出口にある逃がし弁に不具合があることが確認されました。

  事象発生後、充てんポンプA号機1台で運転しており、プラント運転には影響はありません。
  なお、充てんポンプC号機の逃がし弁にも微少なシートリークの徴候が確認されておりますが、運転には支障はありません。
  本事象による環境への放射能の影響はありません。

  (平成18年2月15日お知らせ済み)

  その後、当該弁を分解点検し、部品取替及び手入れを実施した後、ポンプの運転状態を確認した上で、本日、10時30分、復旧いたしました。
  また、分解点検の過程において、当該逃がし弁のシート面に傷が確認されたことなどから、念のため、今後、ポンプA,C号機の出口逃がし弁についても分解点検を行い、本件事象の原因調査を行います。

  本件は、法律に基づく国への報告事象に該当するものではありません。

(参  考)

○充てんポンプ
1次冷却系統から抽出した1次冷却水を浄化した後、再び一次冷却系統へ戻したり、1次冷却材ポンプの軸封部からの漏えい防止のための一次冷却系統よりも高い圧力の水(封水)を供給するためのポンプ。
(A、B、Cの3台設置しており、通常1〜2台を運転し、残りは予備としている。)
○逃がし弁
圧力上昇によるポンプや配管の損傷を防止するため、系統内の流体、蒸気等の圧力を系統外に排出し、予め設定された圧力以下に下げる機能を有する弁。


以 上

添付資料−伊方2号機  充てんポンプまわり概略系統図




添付資料



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