
平成18年3月10日
四国電力株式会社
伊方発電所における通報連絡事象(平成18年2月分)および
通報連絡事象に係る報告書の提出(平成18年1月分)について
- 平成18年2月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の3件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
|
2月 1日 |
− |
2.伊方2号機 |
充てんポンプの逃がし弁の不具合について |
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2月 14日 |
2月 15日 |
3.伊方1号機 |
復水器冷却用海水配管の割れについて |
|
2月 21日 |
− |
- 平成18年1月に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
1.伊方1,2号機 |
送電線保護リレー装置の不具合について |
|
1月 17日 |
2月 10日 |
(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成18年2月分)
- 伊方発電所 地震感知について
- 伊方2号機 充てんポンプの逃がし弁の不具合について
- 伊方1号機 復水器冷却用海水配管の割れについて
(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成18年1月分)
- 伊方1,2号機 送電線保護リレー装置の不具合について
以 上
別紙1
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成18年2月分)
1.伊方発電所 地震感知について
2月1日12時15分頃、伊予灘を震源とした地震が発生し、伊方発電所において8ガルを観測したが、1,2,3号機に異常はなく、プラントの運転に影響はなかった。
- (参考)伊方発電所の観測ガル数
1号機 |
: |
8ガル(通常運転中) |
2号機 |
: |
7ガル(定期検査中) |
3号機 |
: |
5ガル(通常運転中) |
2.伊方2号機 充てんポンプの逃がし弁の不具合について
2月14日22時44分、第18回定期検査中(調整運転中)の伊方2号機において、1次冷却材ポンプの封水注入流量の指示低下を示す信号が発信した。
このため、調査を行ったところ、1次冷却材ポンプに封水を注入している充てんポンプのうち、B号機の出口にある逃がし弁に不具合があることが確認された。
なお、充てんポンプC号機の逃がし弁にも微少なシートリークの徴候が確認されたが、運転には支障はなかった。
その後、当該逃がし弁を分解点検し、部品取替及び手入れを実施した後、ポンプの運転状態を確認した上で、2月21日10時30分、復旧した。
また、分解点検の過程において、当該逃がし弁のシート面に傷が確認されたことなどから、念のため、A,C号機の出口逃がし弁についても分解点検を実施した。
現在、本件事象の原因調査を行っている。
- [充てんポンプ]
- 1次冷却系統から抽出した1次冷却水を浄化した後、再び1次冷却系統へ戻したり、1次冷却材ポンプの軸封部からの漏えい防止のための1次冷却系統よりも高い圧力の水(封水)を供給するためのポンプ。
(A、B、Cの3台設置しており、通常1〜2台を運転し、残りは予備としている。)

3.伊方1号機 復水器冷却用海水配管の割れについて
2月21日、第23回定期検査中の伊方1号機において、冷却用に取水した海水を復水器に循環している配管(外径:約3m)内の点検をしていたところ、同日17時頃、割れ(長さ約20cm)があることが確認された。
このため、配管内の点検に併せて当該部の補修を行うこととした。
- [復水器冷却用海水配管]
- タービンで利用された後の蒸気を冷却するため、取水した海水を復水器に循環している配管。

別紙2
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成18年1月分)
1.伊方1,2号機 送電線保護リレー装置の不具合について
- ○事 象
- 伊方1,2号機(1号機:通常運転中、2号機:第18回定期検査中)において、送電線の保護リレー装置の故障を示す信号が発信したため、現地を調査した結果、1月17日16時30分、保護リレー装置(バックアップ装置)の不良と判断した。
点検の結果、当該装置を構成する制御カードが不調であることを確認した。
- ○原 因
- 調査の結果、当該制御カードの電子部品が偶発的に不良となったため、当該制御カードが正常に機能しなかったものと推定される。
- ○対 策
- 当該制御カードを取り替え、復旧した。

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