
平成18年5月10日
四国電力株式会社
通報連絡事象に係る報告書の提出(平成18年3月分他)について
- 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
1.伊方1号機 |
復水器冷却用海水放水管の割れについて |
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2月 21日 |
3月 10日 |
2.伊方1号機 |
復水脱塩装置建家内での発煙について |
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3月 1日 |
4月 10日 |
3.伊方3号機 |
送電線後備保護リレー装置の不具合について |
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3月 24日 |
4月 10日 |
なお、平成18年4月中に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象はありません。
(別紙)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成18年3月分他)
- 伊方1号機 復水器冷却用海水放水管の割れについて
- 伊方1号機 復水脱塩装置建家内での発煙について
- 伊方3号機 送電線後備保護リレー装置の不具合について
以 上
別 紙
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成18年3月分他)
1.伊方1号機 復水器冷却用海水放水管の割れについて
- ○事 象
- 2月21日、第23回定期検査中の伊方1号機において、復水器を冷却するための海水を通水している配管(外径:約3m)内の点検を実施していたところ、同日17時頃、復水器出口の放水管の一部に割れ(長さ約20cm)があることを確認した。
このため、当該部の調査及び補修を行うこととした。
- ○原 因
- 調査の結果、配管製作時や配管据付時の残留応力等が重畳して配管外表面に割れが発生し、その割れに湧水等が浸入し腐食が発生した。その後、ゆっくりと割れが進展し、貫通に至ったものと推定される。
- ○対 策
-
- 割れが確認された箇所に、当て板溶接による補修を実施した。
- 伊方1,2,3号機の大口径の海水配管について、今後とも定期検査時に割れ等の異常がないことを確認する。

2.伊方1号機 復水脱塩装置建家内での発煙について
- ○事 象
- 3月1日14時03分頃、第23回定期検査中の伊方1号機の復水脱塩装置建家に隣接する塩酸貯槽建家内において、作業員がガスバーナーで鉄板の切断作業を行っていたところ、復水脱塩装置建家内への延焼防止のため取り付けていた防炎シートから煙が発生した。
また、同じ頃、復水脱塩装置建家の火災報知器が作動したことから、運転員が現地確認を行い、煙の発生を確認した。
このため、ただちに防炎シートを水に浸して煙を消すとともに、八幡浜消防署に連絡を行った。
八幡浜消防署による現場確認が行われ、本件は火災に該当しないと判断された。
なお、本事象による作業員の負傷はなかった。
- ○原 因
- 鉄板の切断作業を行った際、延焼防止のための防炎シートを鉄板の近くに取り付けたため、ガスバーナーの炎で高温となった防炎シートから煙が発生したものと推定される。
- ○対 策
- 同様な作業を行う関係者に対し、火気取扱作業時の延焼防止対策など、注意すべき事項を再周知した。
また、本事象を踏まえ、防炎シート取り付け時の注意事項を作業要領書に追記した。
3.伊方3号機 送電線後備保護リレー装置の不具合について
- ○事 象
- 3月24日、通常運転中の伊方3号機において、送電線の保護リレー装置の故障を示す信号が発信したため、現場を確認した結果、同日6時12分頃、保修員が保護リレー装置Aのバックアップ装置(後備保護リレー装置)に不具合があることを確認した。
調査の結果、バックアップ装置の電源回路ユニットの故障が確認されたことから、当該ユニットを取り替え、復旧した。
- ○原 因
- 調査の結果、当該電源回路ユニット内の電子部品が偶発的に故障したため、当該電源回路ユニットが正常に機能しなかったものと推定される。
- ○対 策
- 当該電源回路ユニットを取り替え、復旧した。

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