平成18年7月12日
四国電力株式会社

伊方発電所3号機の送電開始について

  伊方発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万キロワット)は、平成18年4月30日から第9回定期検査を実施しておりますが、7月12日17時50分、送電を開始しましたのでお知らせいたします。

  今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、7月15日頃には100%出力に達し、8月8日、経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です。

以 上

1.伊方発電所3号機第9回定期検査実績

定検開始 平成18年   4月30日  
臨      界 平成18年   7月11日  
送電開始 平成18年   7月12日 (停止日数74日)

2.送電開始後の主な検査

主 な 検 査 名 検  査  概  要
炉物理検査
(事業者検査)
原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。
蒸気タービン
性能検査
(国の検査)
定格熱出力で運転を行い、蒸気タービンが安定して連続運転できることを確認する。
総合負荷性能検査
(国の検査)
定格熱出力で運転を行い、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。

3.定期検査中に実施した主要な工事等

(1)600系合金溶接部の応力腐食割れに対する予防保全工事

  加圧器の管台溶接部を応力腐食割れに強い材料に取り替えた。また、この作業に伴い配管の一部を取り替えた。

(2)使用済燃料ピット冷却器設置工事

  定期検査の運用性向上および使用済燃料冷却の安全裕度向上の観点から、使用済燃料ピット冷却器(現状2台)を新たに1台設置することとし、今回の定期検査で使用済燃料ピット冷却器に冷却水を供給する配管(原子炉補機冷却水配管)を設置した。

(3)ステンレス配管点検

  平成15年6月に発生した「1号機安全注入系統テストライン配管のひび」に鑑み、塩化ビニールテープによる塩化物応力腐食割れの可能性はないが、万一、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統および放射能を含む系統で未点検の範囲について、ステンレス配管の点検を実施した。
  また、平成16年5月に発生した「2号機余熱除去系統配管のひび」に鑑み、過去にテープを除去したままで健全性を確認していない可能性がある箇所の点検を実施した。
  なお、これらの事象による3号機のステンレス配管点検は、今回の定期検査で完了した。



添付資料−伊方3号機  定期検査中に実施した主要な工事等



添付資料


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