
平成18年8月10日
四国電力株式会社
伊方発電所の通報連絡事象に係る報告書の提出(平成18年6月分)について
- 平成18年6月に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
1.伊方1号機 |
制御棒位置指示装置の不具合について |
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6月12日 |
6月12日 |
2.伊方1号機 |
安全補機開閉器室空調ファンの異音について |
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6月14日 |
6月14日 |
なお、平成18年7月中に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象はありません。
(別紙)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成18年6月分)
- 伊方1号機 制御棒位置指示装置の不具合について
- 伊方1号機 安全補機開閉器室空調ファンの異音ついて
以 上
別 紙
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成18年6月分)
1.伊方1号機 制御棒位置指示装置の不具合について
調査の結果、
- 制御棒位置指示装置の信号処理回路にあるスイッチを操作したところ、指示値が正常に復帰したこと
- 信号処理回路内のカードを取り替え、メーカー工場にてカードを詳細調査した結果、異常はなかったこと
から、信号処理回路内のカードの一時的な不具合により、指示値の揺らぎが発生し、その後のスイッチの操作で復帰したものと推定される。
なお、今回の不具合は地震との因果関係はないものと推定される。

2.伊方1号機 安全補機開閉器室空調ファンの異音ついて
- 原 因
調査の結果、2箇所ある軸受部のうち1箇所について
- ベアリング内外面に割れと応力が加わったために発生する摩耗損傷とが認められたこと
- 軸受箱を取り付ける軸受台が僅かに歪んでおり、軸受箱を軸受台にボルトで固定すると、軸受箱が楕円状に変形すること
- 軸受箱と軸受台の間に挟んでいるプレートも繰り返しの使用により変形していたこと
が判明した。
このことから原因は、軸受台に固定した軸受箱が僅かに楕円状に変形したため、ベアリングの内外面に通常時のファン運転状態とは異なる応力が加わり、ベアリングが割れたものと推定される。
- 当該軸受台が平坦になるよう修正するとともに、ベアリング、軸受箱およびプレートの取り替えを行った。
- 軸受箱の固定は、軸受台の平坦度合、プレートに変形のないことを確認したうえで行うこととし、その旨を作業要領書に反映した。
- 当該ファンの他の軸受台および同型式のA号機の軸受台についても、僅かに歪んでいたため、平坦になるよう修正した。
- 当該ファンと類似するファンについて、現在、運転状態に異常は確認されていないが、至近の点検時に今回と同様な調査を行い、必要に応じて対策を行うこととする。

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