平成19年3月15日
四国電力株式会社
お客さま使用電力量の二重計量に関する報告書の提出について
当社は、電気工事業者が施工した誤配線を当社の竣工検査でチェックできなかったことなどにより、深夜電力と電灯の使用電力量を二重計量し、電気料金を過大にお支払いいただいている事例が判明したことを受け、二重計量の可能性があるお客さま全数の実態調査を進めておりました。
また、四国経済産業局より、本事案について、速やかに調査を完了させるとともに、3月15日までに調査結果や再発防止策をとりまとめ、報告するよう指示をいただいておりました。
(2月16日発表済み)
これを受け、当社は、2月中に調査を完了し、その結果、45件の二重計量を確認しました。二重計量のお客さまには、個別に事情をご説明し、多大なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げるとともに、電気料金の払い戻し手続きを進めさせていただいております。
当社は、こうした調査結果やお客さまへの対応状況、再発防止策などをとりまとめた報告書を、本日、四国経済産業局へ提出しました。
報告書の概要は、別紙1のとおりです。
当社といたしましては、二度とこうしたことが起きないよう、再発防止を徹底してまいります。
<誤配線の例>
[誤った配線] |
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[正しい配線] |
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(深夜電力の使用量を深夜電力メーターと電灯メーターの両方で二重計量) |
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(深夜電力の使用量は深夜電力メーターのみで計量) |
以 上
(深夜電力等の契約における二重計量の実態調査結果及び原因究明と再発防止策の策定について)
(別 紙 1)
報告書の概要
1.実態調査結果
深夜電力をご使用いただいているお客さま約28万件のうち、過去の使用状況などから、二重計量の可能性がある約2.8万件のお客さま全数を対象に、当社社員が現地に出向いて実態調査を行いました。また、現在は契約を廃止しているものの、二重計量の可能性がある約0.1万件のお客さまについても、同様の調査を行いました。その結果、45件の二重計量を確認しました。
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実態調査数 |
二重計量判明数 |
現在契約中のお客さま |
約2.8万件 |
44件 |
契約廃止中のお客さま |
約0.1万件 |
1件 |
計 |
約2.9万件 |
45件 |
2.お客さまへの対応
二重計量のお客さまに対しては、個別に事情を説明し、多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、電気工事業者または当社により誤配線の改修工事を実施しました。
また、電気料金については、誤配線工事の状況を確認のうえ、二重計量となった時期を協議・特定したうえで精算額を算定して払戻しを行っております。
(3月14日時点)
3.発生原因
二重計量のお客さま45件について、
- 誤配線工事に使用している電線・器具や電気温水器等の製造年等の確認
- 当該お客さまおよび施工した電気工事業者への聞き取り調査や工事記録の確認
- 当社で保有しているデータの確認
により、原因の特定を行いました。原因とその内訳は以下のとおりです。
原 因 |
件数 |
新増設工事等における電気工事業者の誤配線と当社竣工検査チェック漏れ |
37件 |
当社への無届け工事における電気工事業者の誤配線工事 |
8件 |
計 |
45件 |
4.再発防止策
- 当社社員に対しては、二重計量の再発防止を目的とした「教育用資料」を作成し、計器工事の竣工検査従事者を対象に「竣工検査適正実施の再教育」を行いました。
- 電気工事業者に対しては、「計器・配線工事の再教育」と「無届け工事一掃」を要請していきます。また、当社の「教育用資料」を活用した教育も実施していきます。
なお、無届け工事に関しては、検針や一般用電気工作物の定期調査などの機会を捉えて、無届け工事に係る情報を収集し現地確認することで万一の場合の早期発見に努めていきます。
- さらに、当社において、使用電力量データをもとに、二重計量の可能性があるお客さまを抽出し、現地確認するバックアップチェック体制を平成19年度から導入します。
- なお、二重計量に関わったことが判明した電気工事業者・当社社員に対し、注意及び指導・教育を実施しました。
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