平成19年5月10日
四国電力株式会社
伊方発電所における通報連絡事象(平成19年4月分)について
- 平成19年4月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の5件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
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3月31日※ |
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2.伊方発電所1号機 |
冷却材貯蔵タンク水の漏出について |
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4月 3日 |
4月 3日 |
3.伊方発電所 |
放射線管理用計算機の不具合について |
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4月 7日 |
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4.伊方発電所1号機 |
湿分分離加熱器B蒸気整流板の割れについて |
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4月16日 |
4月16日 |
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4月26日 |
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- 伊方発電所1号機 発電機出力の変動について
- 伊方発電所1号機 冷却材貯蔵タンク水の漏出について
- 伊方発電所 放射線管理用計算機の不具合について
- 伊方発電所1号機 湿分分離加熱器B蒸気整流板の割れについて
- 伊方発電所 地震感知について
以 上
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成19年4月分)
3月31日23時45分頃、送電線系統への落雷に伴う系統ショックがあり、通常運転中の伊方発電所1号機の発電機出力に有意な変動が発生した。
発電機出力の変動は瞬時に収束し、プラントの運転に影響はなかった。
参考:落雷場所および発電機出力の変動幅 |
落 雷 場 所 |
発電機出力の変動幅 |
大洲南幹線
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大洲変電所 ~ 川内変電所
[大洲市] [東温市] |
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○1号機
549MW ~ 580MW ~ 600MW
(-5.5%) (変動前後) (+3.5%) |
4月3日10時00分頃、通常運転中の伊方発電所1号機において、パトロール中の保修員が、燃料取替作業の際に水を張って燃料を移動させる燃料移送用水路(キャナル)の底に水が溜まっていることを確認した。
本事象の発生時、冷却材貯蔵タンク水のサンプリングのため、同タンク内の水の循環運転を行っており、循環系統から燃料移送用水路に水を張るための配管を通って冷却材貯蔵タンク水が漏出したものと考えられることから、燃料移送用水路に水を張るための配管系統にある弁を閉めたところ、漏出は停止した。
漏出した冷却水の量は、約1.6m3と推定される。
また、燃料移送用水路に漏えいした放射能量は2.4×105ベクレルと十分低い値であり、外部への放射能の放出はなく、漏出水は全て回収し、廃棄物として処理した。
これまでの調査の結果、燃料移送用水路に水を張るための配管にある別の弁の不具合(シートリーク)により冷却水が漏出したものと推定される。


4月7日15時30分頃、伊方発電所から愛媛県、伊方町および当社のホームページに発電機の出力や野外モニタなどのデータを伝送している放射線管理用計算機の機能に異常が発生していることを確認した。
その後、2系統ある放射線管理用計算機のうち、主系計算機のデータ記録装置用の電源ユニットが不調だったことから、データが送信できなくなっていたことが判明した。
このため、当該ユニットを予備品と取り替えた後、確認運転を実施し、4月9日14時30分、正常状態に復帰した。
また、本事象において、主系計算機から従系計算機へ自動で切り替わらなかったことから、その後、調査を実施することとした。
なお、運転監視に用いるデータは放射線管理用計算機を通さず、中央制御室にある監視計器に直接送られており、本件事象によるプラントの運転への影響はなかった。

4月16日16時20分頃、定期検査中の伊方発電所1号機において、二次系の湿分分離加熱器Bの蒸気入口付近にある蒸気整流板1台の本体の取付部に、割れがあることを確認した。
その後、目視点検および浸透探傷試験の結果、湿分分離加熱器4台の他の整流板については、割れは確認されていない。
現在、割れが確認された当該整流板について詳細調査中である。
- ※湿分分離加熱器とは
- 高圧タービンで使用した蒸気を低圧タービンでもう一度使えるように、蒸気の湿分を取り除き、温度を上げる設備。A、B、C、D4台設置している。


4月26日9時3分頃、愛媛県東予を震源とする地震が発生し、伊方発電所において4ガルを観測したが、設備に異常はなく、伊方発電所の運転に影響はなかった。
(参考)伊方発電所の観測ガル数 |
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1号機 |
: |
3ガル(定期検査中) |
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2号機 |
: |
4ガル(通常運転中) |
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3号機 |
: |
感知せず(通常運転中) |
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